その日は夜勤だった
人より早めに行くので、その日も更衣室には私一人
鍵を開けて中に入り、一番奥の窓に近いところが私のロッカー。
いつもどおりに着替え始める
すると
ドンドン!
と、壁をノックするような大きな音がした
びっくりしたが、時間が14:20 頃だったし、更衣室の隣は職員食堂
丁度、掃除の人たちが食堂の掃除をする時間になるから、モップが壁にでもぶつかったんだろう、そう思った
着替えを続ける…
しばらくするとまた
ドンドン!
音がする
気のせいかなぁ、何だかさっきより音が近くに聞こえた…?
それに、壁を叩く、「ドンドン」、という音よりは
まるでここにあるロッカーを力いっぱい「ガシャンガシャン」 と叩いてるような音みたい…?
まさかね、
着替えを続ける
しばらくすると
さっきより近くで
「ガシャンガシャン」
と、間違いなくロッカーを叩く音がする
しかもずっと近くに…
え?だんだん近づいている?
まさかね
恐る恐る、更衣室を見て回ることにした
更衣室に入りロッカーにむかって見ると、向かい合わせにロッカーがついてるのが2列、右端、左端には壁にくっつける形で一列に並んでいる
結構広く、一列に.10個は並んでいる
私はすべてのロッカーを見て回ったが
私以外に人は居ないし、もう音もしない
試しにロッカーを叩いてみる
ガシャンガシャン
あぁやっぱりこの音だよ
なんでだれも居ないのにこの音がして、しかも近づいているの?
怖くなってきた……
もう詰所に行こう
自分のロッカーに戻り、カバンを持つ
その時
ガシャン!ガシャン!
すぐ後ろのロッカーで今まで以上に大きくロッカーが叩かれる音がした
それは、「叩く」よりは「殴る」 といってもいいくらいに、大きく乱暴な音だった
やっぱり何かが居る!
しかもすぐ後ろに!
ぞっとして、慌てて荷物を抱えて更衣室を飛び出した
更衣室を出るにはそのロッカーの横を通らなければいけないのだが、
見るな、 という思いが私の頭に浮かび、目をつむって通り過ぎた
それで良かった、と思う
あんなに怒りのこもったような音を出しているナニモノカ を
見てしまうかもしれない勇気を
振り絞る余裕などなかった14:30丁度の出来事だった