ラジオは怖い。ダイヤルでチューニングするのはもっとイヤ

何故なら…

学生の頃、試験勉強をしていた。
母との二人暮らしでその夜の街母は先に寝てしまった
邪魔にならぬように、茶の間のテーブルとソファーで勉強する事にしよう

静かだと寝てしまうので、ラジオをつけていた。


軽快なお喋りと、音楽が流れていて、勉強よりもそちらに耳がいってしまう




すると、急に


  ガガガガ~ドンッ

と雑音が入り聞こえなくなった


ちぇっビックリマークと、立ち上がりテーブルの向こうの椅子のうえに置いてあるラジオまで歩き、ダイヤルをまわして合わせる。


ほんの一寸合わせるだけで聞こえるようになった


いつもはこんなことないのにな!?


そう思いながら気を取り直してまたソファーにすわり、鉛筆を持つ。




   するとまた

   ガガガガ~ドンッ 

と、雑音が入り聞こえなくなった


もう、またぁ!!


仕方なくまたラジオまで歩き、直す。触るか触らないかくらいでまたきちんと聞こえるようになった


またソファーに座り、鉛筆を持ち、ノートに向かい書き始める


   ガガガガ~ドンッ

   まただよ!!

なんでこんなんなるんだ!?全く頭くる!!


勢い良く立ち上がる!!




    と… 


後ろから誰かに服を掴まれて引っ張られ、私はそのまま後ろのソファーに引っ繰り返ってしまった


あわてて後ろを振り返る


   誰も居ない


いや、間違いない誰かが私を引っ張ったんだ


背中に感じた指五本の感触

   右手だった

すごい勢いで掴まれ、引っ張られた感覚


  触るな!!



そう伝えてきたのだろうか
ラジオは雑音のまま…

怖くてすぐ消して勉強もやめて布団に入ってしまった

ラジオの周波数と霊の周波は似ていると聞いたことがある

  もしかしてラジオが 

  そこにいるよ


と、教えていたんだろうか


今でもはっきり思い出すことが出来る


   私を掴んだ

見えない五本の指の感触