お待ちどおさーん!とご主人の元気な声が時折聞こえる店内は、外観と共に、味のあるレトロ感溢れる雰囲気を醸し出していました。
ふんいき♪ まんてんだよ♪ いっきゅうひん♪

先客は1人お婆さんが居ましたが、他にも保険外交員のお姉さんが、パソコン共に、店内にとけ込んで居ました。
どうやら、店の奥さんと保険の話をしていた様子です。

舌しらべ(せいろ、かけの2種セット)を選び、注文を済ませると、店内は静かな雰囲気で、少しお店の中を見回していると、丁度先客のお婆さんが食事を食べ終わりそうな様子でした。

お婆さんは、川へ洗濯へは行かず、食べ終わると、三つのメロディを奏で始めました。

先ずは、鼻ラッパのファンファーレ、そして、チュインという音が聞こえてきました。
それから、満腹だったのでしょうか。
大きなゲップが聞こえてきました。
立て続けのトリプルコンボだったので、ニヤッとしてしまいましたが、食べ終わると、口をパカンと開けたまま出口へと歩いて行って、会計しながら、もう、なんもかんもよう分からんでよと、店の奥さんに愚痴りながらいなくなると、さらなる面白老夫婦2人組が、お婆さんと入れ違いで入って来ました。

老夫婦は、始めカウンターに座りましたが、何故か私の隣にやって来るも、空いたばかりで片付けがこれからのお婆さんの席に行こうと、暫く擦った揉んだと話していましたが、落ち着くと、お爺さんは山へ芝刈りには行かず、メニュー表は何処だ何処だと言っていたので、目の前にあるメニュー表を指さして、ここですよと、教えてあげました。
お婆さんが、軽く会釈でどうもと伝えて来ました。

扨、隣の片付けが終わると、お店の奥さんから此方へどうぞと言う事で、移って行きましたが、奥さん帽子を忘れて、取りに来て、席に戻ると、これワシ忘れたか、と自分の帽子を被っているのに帽子を取ろうとして、これは私の帽子と私の方を見て、どうもお騒がせしています的に、目配せして来るので、おかしさで笑が込み上げて来ましたが、直ぐに携帯で何処かに電話を掛けて、傘忘れたから後で取りに行きますと、お爺さんが話している間、お婆さんを見ると、こちらを見ながらやれやれといったゼスチャーでまた目配せもされて、可笑しくて笑ってしまいました(^_^;)

日常茶飯事のミニコントを、ここでもやってるんだろうなぁと思いながら店を後にしました。
文章では、なかなか伝えきれない、面白い出来事のあったランチタイムでした。

という事で、前置きが長くなりましたが、話は戻り、舌しらべのまずは、せいろが到着です。

一先ずそばだけ食べてみると、そばの良い香りと甘みを感じ、なかなかいい感じです。
そば切りは、ほぼ均等で細切りで、そばの中には黒い星が見え、適度なコシと粒感が堪らない食感です。

雨耕庵と同じく牡丹蕎麦ですが、こちら一休は、ワイルド感がやや弱いといった感じがしました。

つけ汁は、やや甘口ながら濃い目で、丁寧に作られた、美味しいそばつゆでした。

せいろを食べ終わる頃会いに、かけそばの登場です。
かけそばは、普段食べている小麦の触感の多い滑らかなそばに慣れているせいか、せいろに比べるとそばのゴワついた食感が、やや合わない感じでしたが、良く噛み締めて食べるごとに、質の高さを感じるそばとつゆの旨みにだんだんと慣れて来て、やはりレベルの高いかけそばである事が認識できるようになりました。
そば以外は、刻みネギのみのシンプルなかけそばですが、このシンプルさもまたいい感じでした。

蕎麦湯は、さらさら系で、そのまま飲んでみると、やや塩分を感じ、濃厚な蕎麦湯ではありませんでしたが、せいろのそばつゆと合わせて美味しく頂きました。


☆☆☆次回予告編☆☆☆

『わからんちんども とっちめちん♪ とんちんかんちん 一休さん♪』