これがテーマ「介護」の最後の投稿になると思います。母の葬儀をあげて3か月少々、やっと介護付き有料老人ホームの精算を済ませ、未払い年金額の通知が届きました。会社の解散を決議して、閉鎖登記して、精算管理人を立てて、精算結了まで終わった感じ?

 

未払い年金

 

上の写真の金額は、今年4, 5月分の年金。ただし、後期高齢者医療保険が差っ引かれていないので、通常は2か月で14万円前後。これが国民年金の実態です。他方、要介護老人を預かってくれる施設の費用は、この程度では済みません。

  1. 介護老人保健施設(通称、「老健」)
    リハビリが目的の施設のため、通常、入所期間には上限があります。自宅介護が難しくて老健を転々とする人や、行き先がなくて居座る人が問題となっています。料金は、施設使用料や食事代、介護代、消耗品代などを全部合わせると、14万円/月程度かかります。
     
  2. 特別養護老人ホーム(通称、「特養」)
    老健と異なり、入所期間に期限はなく、費用は老健と同等(全て込み込みで14万円/月程度)です。ただし、要介護度が高くないと順番が回ってきません。認知症が進むなど、相当要介護度が高い人でなければ入所できないと考えてください。
     
  3. 介護付き有料老人ホーム
    特養の順番が回ってくるほど要介護度が高くなく、老健から追い出させるものの自宅待機困難な人の行き先は、介護付き有料老人ホームしかありません。どんなに安い施設でも、一月17万円程度。私の調べた範囲で、これより安い施設など見たことありません。20万円/月以上かかるのが一般的です。
あなたのご両親が厚生年金を受給しているのであれば、あまり心配しなくて大丈夫です。多分、お金で解決できるでしょう。しかし、国民年金受給者であり、かつ、要介護老人になった場合は?毎月、最低でも7〜10万円を負担する必要があります。
 
介護は、ある日突然やってきます。交通事故を含む不慮の事故、脳梗塞や心筋梗塞などの病気など、突然、予測不能な理由で介護が始まります。現実から逃げる方法などどこにもなく、親族がなんとかするしかない。しかも、往々にして兄弟で介護の押し付け合いが始まり、誰かが割を食う羽目になります。そんな事態が来ることを覚悟し、最低でも兄弟で費用分担を話し合い、費用すら分担しない場合は家裁で調停することも視野に入れておきましょう。