早朝の電話は、良い知らせであったためしがない。朝4時の電話は、母が心肺停止で老人ホームから病院に搬送された連絡。急いで向かったけれど、ほどなく病院から死亡判定や死因などの連絡がありました。人の死は、いつもあっけない。

さて、バタバタと火葬まで済ませて一息ついたので、今後、誰かの参考になるかもしれない事柄のみ、ブログ記事にしてみます。

 

【目次】

 


死亡届

まず、これを市区町村に提出しないと火葬すらできない、つまり、届出しないと葬儀の段取りもできないということです。死亡届は、死亡を知った時から7日間以内に提出することが戸籍法に定められています。しかし、悩む必要はありません。

 

まず、死亡届に至る大前提として、死亡の確定があります。これは基本的に医師が判断し、稀に警察や救急隊員が判断する場合もありますが、その違いは気にしなくて大丈夫。残された親族が考えなきゃいけないのは、確定後の対処です。

最も簡単・確実な方法は、地元の葬儀屋さんにお願いすることです。通常、葬儀屋さんは24時間受付していますので、最寄りの葬儀屋さんに連絡しましょう。病院等からの遺体の引き取りから死亡届の提出、斎場の予約まで一手に引き受けてくれます。お金で解決するといえばそれまでですが、自分で手配するゆとりがある方以外は、その道の専門家と相談する方が無難と思います。

 


届出先と斎場

住民登録と届出先の関係が今ひとつ分かっていないので、あくまで私(の母)の事例として紹介します。

 

【前提】(母の例)

本籍地:愛知県

住民票:横浜市

居住地:御殿場市

 

15年前に母を引き取った時、身体障害者の福祉サービスを受ける都合上、私の居所である横浜市に住民票を移しました。ちなみに、要介護老人の引越し手続きは1日では済みません。戸籍関係部局、住民票関係部局、福祉関係部局を巡る必要があるほか、自動車の駐車禁止除外を受けるために最寄りの警察署、自動車重量税の減免を受けるために県税事務所へ手続きに向かう必要があります。

 

本題に戻って、母は1年8ヶ月前(2020年9月)に御殿場市の介護付き有料老人ホームに入居しました。このため、御殿場市の病院に搬送されて死亡判定されています。病院に遺体を置いたままにはいかないので、最寄りの葬儀屋さんに依頼。死亡届は御殿場市に提出。横浜へ遺体を引き取るのは難しいし、横浜市は斎場も混雑している。葬儀屋さんを通じて、御殿場市の斎場に予約を入れました。なお、火葬できるのは、死亡判断から24時間以降になります。

御殿場市の斎場は、市外に住民登録していても受け入れてくれます。3万円の追加費用が発生しますが、横浜に連れ帰って何日も待つ羽目になるよりは遥かにマシ。受け入れてくれた御殿場市に感謝します。

 

御殿場市内からの富士山

 

死亡届を提出した翌日、無事、霊山の麓で亡き母を荼毘に付すことができました。

埋葬許可証は火葬場でもらいましたが、障害者手帳や後期高齢者保険証などを老人ホームに預けたままだし、老人ホームの退去手続きもこれから。まだ後始末が残っていますが、少々有給休暇を消化すれば片付くでしょう。

 


通夜・葬儀

ここは宗教や地域の事情があるので、親族や葬儀屋さんと相談の上、どのような形で執り行うか決めてください。ダラダラと結論を先延ばしできる話ではないから、手続きやら段取りにかかる時間をひっくるめて期限を決め、民主的に決めた方がいいかと思います。とどのつまり、残された人のための意味合いが大きいので。

 

火葬式

 

我が家は、父が負債を残して他界したため、相続放棄して実家も何もありません。檀家も「抜けます」の一言でサヨナラ済み。親族は遠くの高齢者ばかりだから、母の息子2人で話し合い、葬儀は宗教色ない形で簡単に。母の願いは戒名や葬儀の格ではなく、妹(母の娘)が入っている墓に入ることだけだったので。

 


骨壷

骨壷に大きさの違いがあるなんて、今回初めて知りました。妻の出身である愛媛だろうが私の出身の愛知だろうが、骨壷の大きさは直径も高さも10cmほど。焼かれた骨がそのまま納骨堂に運ばれ、要所の骨のみ骨壷に収めます。

しかし、東日本はそうじゃない。骨壷の直径も大きさも倍の20cmほど。バケツのような大きさに驚いたし、全ての骨を入れることにも驚きました。こんなところに地域差があるなんて、まったく知らなかった。

 

さて、弟が実家の墓の手入れをしているから、お骨は弟に託しました。しかし、骨壷は墓に入る大きじゃない。どうするんだ?

 


余談

さて、これで妻の両親も僕の両親も全員鬼籍に入ったので、子の役目は完了です。子供たちは、それぞれ職を得て働いているから、親の役目も既に完了済み。残された僕の仕事は、妻子の重荷にならぬよう、自分の健康に気を付けつつ老後の資金繰り。とりあえず、トレーニングの時間と量を見直して、浮いた介護費用で繰上げ返済を早めます。

 

これが終活ってヤツ?よく分かりませんが。