今日の切ない新聞広告。
泣いても笑っても、今夜がホンダF1の最後。いい結果になるといいですね。
ホンダは充電池式電気自動車 (BEV : Battery Electric Vehicle) に舵を切り、内燃機関に見切りをつけてしまった。4期に渡ったホンダのF1活動は、これが本当の最後。
でもね、本当にそれが理想の答えなのかをホンダに問いたい。アウディが研究する e-fuel(二酸化炭素と水素から作る液体燃料)やトヨタが研究する人工光合成に未来を感じないのかと。
化石燃料利用による問題の根本は、長らく0.03%だった大気の二酸化炭素濃度を0.04%まで急激に増やしてしまったこと。例え二酸化炭素排出をゼロにしたとしても、元の水準に戻るのは数万年もの先の未来。つまり、二酸化炭素排出を止めることは答えではない。大気中の二酸化炭素を減らすことが、地球環境を元に戻す究極の答えと考えます。
二酸化炭素を燃料に変えることができるなら、手段はなんでもいい。原発や再生可能エネルギーで e-fuel を生産してもいいし、人工光合成でギ酸を生産してもいい。宇宙に目を向けたら、酸素はなかなか入手が難しいけれど、二酸化炭素や水素は割とどこでも手に入る。いずれ人類が宇宙に旅立ち、地球という不安定で大量絶滅を繰り返す地獄から巣立つ日が来るならば、二酸化炭素から燃料や酸素を作り出すことが人類存続の鍵になる。そんな時代が来たら、火星や金星にアウディやトヨタの燃料精製プラントが建設され、両社の車が未開の地を踏破する。
ホンダさん、個人的には、一時的にBEVに注力しても構わないとは思います。純粋イソオクタンの e-fuel を使う内燃機関は別にして、水素やギ酸を使った FCV (Fuel Cell Electric Vehicle) は電気自動車だから。イーロン・マスクは燃料電池を「Stupid battery」と呼ぶけれど、二次電池は「Smarter battery but hevily burden」(賢くても○ソ重いバッテリー)でしょう。電気はね、必要な時に生産する方が何かと費用や環境負荷が少なくて便利。技術の理想を追いかけることを忘れたら、あの世で宗一郎さんにスパナでぶん殴られることになりはしませんか?
---<2021.12.14 13:18記載>----
Congratulation! Max Verstappen, Team Red Bull Racing and Honda!!
What a race, I can't believe it.