大きく見える月ですが、視野角はわずか0.5度。
手を伸ばした先に持つ5円玉の、穴の大きさ程度にしか見えていない。
だから、月を撮るのは難しいのです。
Nikon D5500 + Nikon 300mmズーム 300mm F6.3 1/80s
先日購入した300mmズームレンズを使い、昨日の朝5時頃に撮った月です。
関東の朝は早いから空は青くなり始めているのに、月の明るさに合わせてシャッター速度を調整すると、こんなに周りが暗い写真になります。
上の写真の月を拡大すると、こんな(↑)感じ。
APS-Cサイズのデジタル一眼レフでも、手ぶれ補正付きレンズがあれば、三脚なしでもこんな写真が撮れます。Nikon D40 + Nikon 200mmズーム 200mm F5.6 1/1600s
こちら(↑)は、2年ほど前の明るい夕方に200mmズームで撮ったお月様。
よく見比べると、確かに300mmの方が1.5倍ほど大きく撮れていますが・・・。
月を大きく綺麗に撮りたければ、APS-Cサイズのデジイチやミラーレスであっても大砲級レンズが必要です。
一番上の写真の撮影から約1時間後、iPhone 6S Plus で撮影した月がコチラ(↓)です。
iPhone 6S Plus F2.2 1/320s
電線は、意図的にフレームに入れています。
月だけを撮ろうとすると、iPhoneは月を被写体と認識するくせにフォーカスが合わない。馬鹿なの?
デジタルズームを最大限に使っても、フルサイズ一眼レフの150mm程度。
iPhone Xを使えば、もっとマシなのでしょうが。
かろうじて月の海がなんとなく分かります。
スマホのカメラも、シャッター速度やフォーカスをマニュアル操作できたら、もっと使えるカメラになると思うのですが・・・。
余計な被写体認識機能を実装するより、手動調整を実装する方が遥かに簡単なのに。

ちなみに、子供のおもちゃのような天体望遠鏡でも、月の小さなクレーターどころか、木星の大赤斑や土星の輪を見ることができます。
天体写真を撮りたいならば、素直に望遠鏡ですね。