先日、妻がワンコの散歩中に迷子犬に遭遇し、保護して帰って来た。
とても大人しいワンちゃんで、全く吠えないし、「おいで」と言えば尻尾を振って寄って来る。
背中や腰を撫でてあげると目がウルウル、ハートにズキューーーン!

警察に連絡して預かってもらったが、飼い主が見つからなければ、保健所に引き渡す前に引き取ろうと思っていた。
もちろん、直ぐに飼い主が見つかったけれど(残念)。
そして、心の修羅場を迎えてしまったのがコヤツ(↓:我が家のワンコ)。
とても情けない面持ちになり、家族を見かけると「ヒーヒー」鳴いて寄ってくる。
昼寝の時間帯になっても丸くならず、小屋の中に入れた敷物を引きずり出すなど挙動不審。
余所者が家に招き入れられたことに、心が引き裂かれたようだ。

その後、妻がたっぷり構ってやり、心の平穏を取り戻し、小屋で丸くなって昼寝を始めた。
群れを形成する生き物は、群れこそが生きる場所だから、群の中での立ち位置に敏感。
これが孤高の生き物であるニャンコ様だったら、シャーー!と威嚇して追い出そうとするだけで、憤慨することはあっても悲しむことなど無い。

同じく、群れて生きる猿の子孫である人間も、ワンコと同じ傾向があると思う。
たまに、ホリ○モンのように金や地位だけで幸せになれる人もいるけれど、例外中の例外と思いたい。

人は(一部の例外を除き)、愛がなければ生きられない生き物と思う。