今週は、仕事で掛川へ行く予定。色々掛川のことを調べると、郷土料理に「いも汁」と呼ばれるとろろ汁がある。とろろ汁は、掛川に限らず、遠江(とおとうみ)や三河(みかわ)地方の家庭料理と思う。
我が家の裏庭には、勝手にヤマノイモが自生しています。こんな(↓)感じの、縦に伸びたハート型の葉っぱがヤマノイモです。
写真の上側真ん中あたりにある黒っぽい実のようなものが「むかご」です。これを植えるとヤマノイモが生えてきます。また、これを煮て食べても芋のような味で美味しいですよ。
そして、写真の右側にある三又に別れた薄緑色の葉っぱのようなものが、ヤマノイモの実。枯れるとこの中から羽根のついた種子が放たれ、風に乗って飛んで行きます。何とも不思議な植物ですね。
枯れ始めたヤマノイモが2本あったので、試しに掘ってみました。手のひらに乗る程度の小さな自然薯が採れたので、自家製とろろ汁ですよ。
【材料】(自然薯使い切り、何人前かは大きさによる)
1. 自然薯(ヤマノイモ)
2. 出汁(昆布、削り節、醤油や味噌などお好みで)
3. 卵
【手順】
1. 出汁
自然薯100gに対して500cc程度の出汁を用意します。昆布、削り節で出汁をとり、火を止めてから醤油や味噌などで少しばかり辛目の出汁を作ります。(市販の大和芋を使う場合は、芋100gに対して出汁は200〜300ccほど。)
2. すり下ろす
自然薯の泥を落として(難しい場合は皮ごと剥く)、ヒゲをコンロで炙って焼きます。すり鉢の中ですり下ろし、生卵を入れて、ふわっとした感じになるまですりこぎでゴーリゴリ。
なお、すり鉢で芋をする時は、ゴム手袋をお忘れなく。僕は幼少期から慣れているので素手でも平気ですが、普通の人はカユカユ地獄に陥ります。
3. 出汁を混ぜる
熱い出汁を一息に入れると、赤く煮えてしまって不味くなります。すり鉢の縁を使って冷ましながら少しずつ入れ、とろろに出汁を馴染ませます。とろろが程よくユルくなってきたら、味見しながら出汁を足してお好みの濃さの味付けに。
ツルに近い部分の芋の頭を残して土をかぶせ、来年も自然薯が育つのを待ちます。