やむを得ず日が暮れてからマグナ50ちゃんに跨ったところ、あまりにも前照灯が暗くて怖かったからLED化しました。しかし、通販で購入できるLEDは中国製ばかり。結果は、案の定ダメダメでした。

 

LED点灯

 

○取り付けた製品(2018.5.18)

取り付けた製品は、こちら(↓)。消費電力70%減、3万時間の耐久性と豪語しています。中華人民共和国の連中は、恥を知らないにもほどがある。

 

誇大表記

 

パッケージにはH4、PH7、PH8のバルブに対応と記載されているけれど、PH7 → H4の変換ソケットしか入っておらず、PH8への変換ソケットはありません。取付説明も間違っていて、PH7にはバネが不要と書かれているけれど、バネを使わなきゃバルブを固定できません。

 

取り敢えず、ハロゲンバルブのフィラメントの位置に合わせて座金の位置を調整して・・・

 

発光位置合わせ

 

不要なはずのバネを使って取り付け。

 

LED挿入

 

耐久時間3万時間なんて嘘っぱちを信じるわけもなく、いつでも戻せるようにギボシ端子を使って接続しました。

 

ギボシ取付

 

○消費電力の嘘っぱち

スタンレー製ハロゲンバルブは、ハイビーム、ロービーム共に30Wと刻印されています。ハイ・ロー共にアイドリングで1.8〜1.9A、3,000〜4,000rpmで2.3〜2.4A。だいたい22〜29W。

 

ハロゲン消費電力

 

これに対し、RAYDのパッケージには、ロービーム8W、ハイビーム15Wと記載されていますが、ロービームのアイドリングで0.8〜0.9A、3,000〜4,000rpmで1.4〜1.5A。ハイビームがアイドリングで1.1〜1.2A、3.000〜4,000rpmでは2A以上。普通に流して走っている状態で、ロービーム18W、ハイビーム24W程度です。

 

LED消費電力

 

最大でも40%程度しか消費電力を削減できていないから、57%以上の詐称です。

 

○耐久性能の嘘っぱち(2021.2.13)

チャイナ製LEDを取り付けた時、マグナ50ちゃんの走行距離は2,495kmでした。先日、次男坊から「ロービームが点かなくなった」とのヘルプ要請が届き、その時の走行距離は4,754km。

 

中国製LEDが壊れた時の距離

 

原付の平均走行速度は、せいぜい15km/h程度。すなわち、150時間程度の使用で壊れたことになります。公称値3万時間の0.5%。チャイナすげー。人間が腐ってる。

 

元のバルブ端子を接続し直し、ハロゲンに戻しました。

 

暗いハロゲンの方が安心

 

純正バルブは安心のスタンレー製。耐久消費財とは、かくあるべきだ。

 

【余談】配線色の不思議
H4等の大型バイク用のLEDランプは、国産製品がいくつもあります。でも、原付用(交流用)PH7、PH8のLEDランプは、安い中国製ばかり。そして面白いのが、どの製品も配線色が「ホンダ仕様」なこと。
緑がアースなんて、ホンダだけ。そしてハイビーム(青)やロービーム(白)まで一緒。東南アジアではホンダ仕様が標準になった?

 

取り付け時に迷わなくて楽だったけれど、こう簡単に壊れる前照灯なんてイラネ。結局、独裁政権の国の市場なんて、こういうレベルということ。共産党員への賄賂が商売の必須事項であり、市場の信用なんて関係ない。次男坊にマグナ50ちゃんを貸してから2年少々。中国製のウインドシールドもトップケースも金具が壊れて使えなくなっていた。僕が取り付けたパーツのうち、残っているのはタコメーターや純正キャリアなど、すべて国産品。そういうことです。