脳は、ちょっと使わないと直ぐに忘れてくれるポカ助。
でも、そこがいいんだよね。
大事なことも辛いアレコレも、分け隔てなく忘れ去ってくれる。
先日、電気量販店に出かけた時、電子ピアノが展示されていた。
思わず座って鍵盤に指を置いたが、僕の指は何も奏でられなかった。
脊髄に刷り込んだはずの楽譜は、綺麗さっぱり消え失せていた。
実家を畳んでから、もう10年以上。
僕の家にはピアノがないから、10年以上ピアノを弾いていない。
そうしたら、綺麗さっぱり忘れてしまうものなんだ。
でも、今日、仕事をサボって単車(といっても原付)に跨ると、あれ??
普通に、手足が動いて操ることができる。
右手右足で、前後のブレーキ。
左手でクラッチ、左足でギアチェンジ。
それこそ四半世紀ぶりなのに、何故?
ポカ助は、きっと文化的なことを忘れても、運動面は忘れられないのだろう。
どうやら、ポカ助は体育会系らしい。