<2年前のブログです>

 

宝塚のけふは 「唐突に春が来た」ような気候です。

南風が吹き どこからか沈丁花が匂ってきます。

うちの庭の沈丁花もまた どこかへと匂いを贈ります。

そして間もなく 花の便りが聞かれるでしょう。

「今年は××村が一番に開花」などと馬鹿メディアが

報じますが 

よそで咲く桜は 誰にとっても関係無いことです。

地元の 自分の目で愛で 自分の鼻で匂いを嗅ぐ

それが花なのですよ。

山の上の 我が家の周囲はソメイだけでなく 

山腹には山桜があちこちに咲き

そして4月になると 

辛夷(こぶし)が 躑躅(つつじ)が 山腹を彩るのです。

 

さて

春の花が咲き始めると 私は よくこの歌を口ずさみます。

これは アイルランドの詩人Thomas Moore(1779~1852年)

の詩に曲がつけられたそうです。

 

 

日本では 「春の日の花と輝く」という曲名でよく知られています。

この日本語訳は 作詞家・作曲家であった堀内敬三さん

(1897~1983年)によるもので 日本ではほぼ100% この曲名 

この歌詞で歌われていますね。

私も昔 この曲の混声二部の男声部を歌いました。今も 自然に

口ずさむのは どうしても男声の低音部になってしまいます。てへぺろ

 

 春の日の花と輝く

 堀内敬三訳 Thomas Moore原詞  アイルランドの歌

 

春の日の 花と輝く

うるわしき姿の

いつしかに あせてうつろう

世の冬は 来るとも

わが心は 変わる日なく

御身(おんみ)をば慕いて

愛は なお 緑いろ濃く

わが胸に 生くべし

 

若き日の 頬(ほほ)は清らに

わずらいの影なく

御身 いま 艶(あで)にうるわし

されど 面(おも)あせても

わが心は 変わる日なく

御身をば 慕いて

向日葵(ひまわり)の 日をば恋うごと

とこしえに 思わん

                       💎💎💎

 

私はもう この歌も

歌う機会がないでしょう

若い人たちが

混声二部で歌うのを

また聴いてみたいなぁ