Walking On Sunshine 14 | EXO's World 。… .:*:・'°☆

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カメ更新ですが気長によろしくお願いします




君を想うと


胸がぎゅっと痛むんだ




痛くて


苦しくて


ツラいんだ










[ My Heart go on ]  side D












あの後、固まる僕をなだめるチャニョルに家まで送ってもらった



チャニョルとその友だちには悪いことをしてしまった



いつかお礼しなくちゃ



そう思うけど



今の僕にそんな余裕なんてなかった






翌日、期待に溢れたベッキョンが僕の様子を見て悟ったのか、昨日のことには触れてこなかった



今日がジョンインと会う日じゃなくてよかった


安心したけど、やっぱり、どこかで会いたい自分がいて


その日は全然練習にも身が入らなかった


だって、明日はジョンインに会う日





日付が変わっても



どんな顔して会えばいいのかわからなくて



練習室に向かう足取りが重くなる





きっと、僕が帰ったと思って怒ってるよね


会って、謝って、誤解を解かないと……





思いきって練習室に入ったら



ジョンインの姿はなかった



珍しく今日は休みのようだ





また、明日言おう



そう決めたのに



翌日も



その翌日も



そのまた翌日も



ジョンインは来なくて




先生に聞くと



「ああ、あいつなら練習日時が替わったからこの日は来ないぞ。なんでも、自分から替えてくれって来たらしい」






僕を避けはじめたジョンイン




……こんなのってあり?






こんなにも、君に会いたいのに………






君に会えない日々が続いて


歌の調子も良くなくて


もともと少食だけど食欲もなくなって




毎日、毎日


君のことばかり考えてる







怒ってるんだよね


僕が悪いんだから


謝りたいのに


会えないなんて








「ギョンス……」


「ッ……だい、じょ、ぶ……ぅ…っく…」



あれから弱い僕は泣くことが多くなった



「ほら、ギョンス…来いって!」



そんな僕を見かねたベッキョンが、練習の帰りに近場のカフェに僕を連れて行ってくれた



適当に珈琲を注文して窓際の席に向かい合わせで座った


しばらく黙って珈琲をすすって、大分落ち着いた頃、ベッキョンが口を開いた




「キムジョンインとのデートでなにがあったんだよ?」


「ッ……」


「あの日から調子は悪いし、体調も崩してばっかじゃねーか」



口調はキツいけど、そのなかで僕を心配してくれてることがわかって、僕の眼にはまた涙が溜まり始める



「ッ……あの、ね、実は……____」



ちゃんと話せてたかはわからない

でも、ベッキョンは黙って僕の話を相槌を打ちながら聞いてくれた


話終わる頃にはベッキョンは隣に座って僕を抱きしめて宥めてくれていた




「どう、してなのか、わかんない、けど」



「うん」



「僕が、悪い、のに……会いた、いんだ」



「うん…」



「会いたいのに、会えなくて、苦しい……っ」



「…そっか」




よしよしと頭を撫でて慰めてくれるベッキョン


あの日、チャニョルにもこうやって慰めてもらった




でも、なかなか落ち着かない



僕のなかで何かが違うと言うんだ






「……ほんっとに、どんだけあいつに惚れてンだよギョンス」



「惚れ……?」



「まだ気づいてないのかよ?」



「?」




「うっわ……ここまできてわかってないとか……もう、ほんっと、天然記念物だな……」



ベッキョンの言ってることがわかんなくて首を傾げると、ベッキョンは大袈裟にため息をはいた


そして、真剣な顔で僕をじっと見た




「今、ギョンスがいちばん会いたい人はだれですか?」




僕が



いちばん



会いたい人……











いつも笑顔で話してくれて





いつも傍にいてくれて





歩く速さも僕に合わせてくれる…………







踊るときはしなやかでかっこよくて




普段は甘えたで寝坊助




イタヅラ好きで




無邪気な笑顔で僕を誘う…………………














「……ジョンイナ……」


























あ、そっか






だから




僕はこんなにも苦しいのか………





君のことが





すき、だから………








「もう、ほんっと、鈍感すぎだろ」




ベッキョンは笑って、またポロリと涙を流す僕の頭をわしゃわしゃと撫でた