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カメ更新ですが気長によろしくお願いします



セフナから大事な話があるって!

まさか?!//////



本番直前に言われたことが頭から離れなくて、所々振り付けを間違えちゃった


でも、そのことよりも、セフナからの"大事な話"のことが頭のなかを優先していた



ステージ裏へ降りるとBOA先輩とセフナが話していた


嬉しそうに話してるセフナ




「今夜、僕の気持ちを伝えようと思うんです」



幸せそうなその笑顔を

僕じゃない人に向けて言うセフナ



あぁ、そっか……

セフナの大事な話って、そういうことか………



期待した僕はほんとにバカだ……

僕のすきと  セフナのすきは  全然違うのに





その夜、セフナが来る気配はなくて

僕は哀しくて、苦しくて

ひとりでふとんにくるまって泣いていた



僕の気持ちはもう終わった

最初から叶わないとわかっていた恋

もう、諦めなくちゃいけない

………のに






「タオがすきだ」



今、僕の顔を両手で挟んで

正面見て言うセフナ



すきって

僕を?

セフナが?

ほんとに?


夢じゃないよね?










[ もっと すきって言って ]sideT  









「言って。僕のこと、すき?」


真剣な顔で詰め寄るセフナから後退るけど、すぐに壁にあたって逃げ道を失い、セフナは両手を壁につけて僕に覆い被さる



「タオ……言ってよ」



ドキン!


まっすぐに僕を見つめる瞳に吸い込まれて体が動けない



ズルいよ……



ドキン、


ドキン、


ドキン、



あぁ、どうしよう……
心臓がもたないよ



「タオ…、」


「すきっ!すきだよ!すきっ!」



セフナの声に促されて弾けたように口にした瞬間、想いが涙になってボロボロと零れてきて止まらなくなった



「タオ、」


「すきっ!すきっ!」


「タ…、」


「ほんとに、すきっ!すきだってっ!」


「タオ」


「セフナがすきっ!んんっ!」



止まらない僕の口をセフナが塞いで、何度も角度を変えて重ねる



「んゥ、んんっ!はぁっ、セフ、ンンっ!」


「はぁ、僕もすき」



深く深く、セフナのキスに溺れていく



「んぁ……ふぅぁ!」



息ができなくて、酸素を求めて口を開くと、するりとセフナの舌が入ってくる

薄い上唇の粘膜をなぞるように舐めて、上顎に舌を這らせると、僕の舌に絡みついて強く吸われる



「ふぅ、ンゥっ、」


「すき、タオ。もう止まんない」



僕はセフナにしがみついて降り注ぐキスに応えるのに精一杯だった

徐々に意識が薄れていって………



「愛してる、タオ」


「ふぁっ、ん………………」


セフナの言葉が頭に、心に響いて、そのまま意識を手放した






















ふわり、ふわりと香る大好きな薫り

その薫りに眼を覚ますと、大好きなセフナに包まれていた

綺麗な寝顔で眠る僕のセフナ



「………大すき、セフナ。ありがと」



そっと眼を閉じてキスをしようとゆっくりと顔を近づけた



「んっ?!」



すると突然後頭部を捕まれて、唇を塞がれた



「んぅ、んんッ!、、んふぅッ!」



するりと入って絡む舌も熱くて、頭も体も蕩けていく


ちゅぱっとリップ音がなって唇が離れると、僕らの間に銀の糸が垂れる



「ぅ……ぅはよぉ、セフナぁ//////」


「おはよう、タオ」



悪戯ッ子みたいにくっくっくっと笑うセフナ


それさえもきゅんとときめいちゃってるなんて
セフナは絶対知ってて言ってるよね!?



「僕たち、こんなにキスして大丈夫かなぁ?」


「もう腫れちゃってるから、いいんじゃない?」


「も、もう!/////どうしたの?セフナ!/////」



なんでこんなに………キスばっか…………




「僕もう我慢できないの」


「え?」


「僕、昨日言ったよね?タオが欲しくて欲しくて堪らないって」


「ッ!//////////」


「タオのぜんぶがほしいんだ。ツラいことも、哀しいことも、嬉しいことも、楽しいことも、タオが思うことぜんぶわかりたいし、ぜんぶほしいんだ」



蕩けた瞳には愛しさの色が見えて

僕はこんなにもセフナに求められてるって

こんなにもセフナに愛されてるって……


こんなにも



「うん、嬉しい」



どんどんセフナのすきが膨らんでぽろぽろと涙で溢れた



「僕もセフナのぜんぶほしい……」



ツラくなるのも

悲しくなるのも

嬉しくなるのも

楽しくなるのも

僕にはセフナがいなきゃ成り立たない

だから、僕にセフナをちょーだい



暖かいセフナの腕のなかで包まれる

ふわりと大好きなキミの薫り

僕にもうつればいいのに




「僕は最初からタオのだよ」




うぅ……どうしてセフナは

僕が嬉しくなることを

さらっと言ってくれるのかな


涙が止まんないじゃん



僕は嬉しすぎてうんって答える代わりに、もっとセフナに近づこうとぎゅっと抱きついた




「ねぇ、タオ。昨日、僕が来たときなんで泣いてたの?」


「………セフナがBOA先輩と話してるの聞いてたの。大事な話ってBOA先輩にすきって言ってつき合えたって僕に報告するのかと思って………すごく哀しくて寂しかった」


「ほんとに、タオってパボだね」


「んなっ?!」


「僕がタオ以外をすきになることなんてあるわけないのに」


にっこり微笑んで頭を撫でてくれると、僕の返事を待たずにもう一度唇を重ねた


触れるだけのキスが

深いものに変わるのはそう長くなくて


セフナとの境がわからなくなるくらい

キスで互いの想いを感じた





ねえ、セフナ

ほんとは ずっと前から

キミのすきと

僕のすきは

おんなじだったんだね


スレ違いの多い僕らだけど

これからも

変わらずにずっと

ずっと僕の傍にいてね