「ギョンス?」
「え?あ、ごめん。なに?」
最近ギョンスがなんだか変だ。
ぼーっとしてることが多くなった。
始まりはたしか
一緒にお昼を食べたときから。
俺、なにかしちゃったかな?
side K
「うーん?」
全然思いあたる事がなくて悩む。
あのとき、俺なにしちゃったんだろ?
俺を避けるように目をそらすギョンスになんだか傷つく。
俺の気持ちがバレたのかな?
でも、それじゃない気がする。
「わっかんねーなぁ~?」
「なにがよ?」
「ぅわぁ?!」
ソファで寝転がって悩んでいたら後ろから突然姉貴に声をかけられて吃驚して飛び上がる。
そのまま振り替えって姉貴を睨む。
「吃驚させんなよ!」
「吃驚したのはこっちよ!なに悩んでんのよ?」
「べつにー」
「あっそ。あ。ねえ、ジョンイナ。あんた来週の日曜日暇?」
「なんで?」
「これ、あげるよ。」
俺の前に2枚のチケットが出されて、それをまじまじと眺めた。
「なにこれ?」
「遊園地のチケット。彼氏と行くつもりだったけど、今日別れて必要なくなったからあげるよ。」
「友だちと行けばいいのに。」
「彼との100日記念の日に合わせて買ったチケットで行けるわけないじゃん。それより、あんたはこれでデートにでも行けば?だれかいればの話だけどね。」
デートか……。
遊園地ならギョンス行ってくれるかな?
一応姉貴からチケットを受け取る。
「行く前に誰と行くのか言ってよね!」
「はいはい。わかったよ。」
チケットを持ってるほうの腕をひらひら振って部屋に戻った。
ちょうど明日はギョンスに会える日。
ダメ元で誘ってみようかな。
一緒に行ってくれるかな?