今まで避けてきた俺は、どうチャニョルに話しかければいいのかわからなかった。
でも、チャニョルに伝えたい。
聞きたいこともあるんだ。
それでも、どう切り出せばいいかわかんなくて。
やっぱり、言うのが怖い。
side B
告白すると決めてから、話しかけるタイミングを探してずるずると伸ばしていた。
「う"~…。」
どうすれば言えるかな?
俺ってこんなに話すの下手だったっけ?
「どしたの?さっきっから唸ってばっかだよ。」
横でゲームをしていたセフンがわざわざ一時停止してまで俯く俺の機嫌を伺う。
「いや、なんでもない。」
?と首を傾げてゲームを再開する。
ごめんな、セフン。
"話しかけることだけで猛烈に悩んでる"だなんてマンネのお前に言えないんだ。
ましてやその相手がチャニョルだなんて、尚更言えない。
遠くでギョンスと楽しそうに話すチャニョルを眺める。
………………。
こっち見ないかな~………。
なんて思った瞬間、
バチッ
「え、」
急に振り返ったチャニョルと視線がぶつかって、俺の顔は瞬く間に熱を持ちはじめて赤くなるのがわかる。
ガタリ、
あ、ヤバい。
こっちに来る。
そう思うのと同時に、狭い控え室のなかで長い足で歩み寄るチャニョルはすぐに俺の目の前に辿り着く。
俺たちは目線だけ合わせて何も話さず、黙ったまま見つめた。
そんな俺たちを不思議そうな顔で見るメンバーの視線が痛い。
だけど、磁石で吸い込まれたようにチャニョルから視線をはずすことができない。
わけもなく目も熱くなって潤んできた。
「チャニョ、」
なぁ、チャニョル
「あの、、俺、」
聞いてほしいんだ
「ッ、」
なのに、言葉が喉につっかえて出てこない。
「ごめん、ベク。」
拒否られた。
そう思った。
「痛ッ!」
「ごめん、すぐ戻るから。」
チャニョルは俺の腕を掴んでみんなにそう言うと、俺を連れて控え室を出た。
どんどん廊下を進むチャニョルに引っ張られながら、その長い足に必死で付いて行く。
一体なにが起こってるんだ?
チャニョルはどこに向かってるんだ?
???????