あんにょん♡
Instagramではちょこちょこ
更新して
自分の現状を書いたりしてますが…
久しぶりに小説を書きます♡
もうそろそろ終わらせないとな…
今回は波乱の予感…に
なりそうです。←
ギョンスの部屋で抱きしめられているのに
ふと、シウミン先輩に抱きしめられたことを思い出した。それをかき消したくてギョンスのことを強く抱きしめ返した。
ギョンスにそれが伝わったのか…ギョンスもまた強く抱きしめてくれた。
トク…トク…トク…
お互いの鼓動が重なり
私はすごく落ち着いた。
ギョンスに抱きしめられると
ほんとに安心する。
華奢に見えるけど、抱きしめると男を感じるから…ほんとに大好き。
この幸せが長く続いたらいいな…
・
・
・
噂がまわり始めて…
ギョンスがシウミン先輩に
啖呵を切ってからというものの
周りの人達の視線が痛かった…
大学の敷地内を歩くにも
誰かにずっと見られてるような気がして。
でもそれも慣れた頃。
ギョンスがサークルのイベントのために、県外に遠征することが決まった。
私はサークルにも何も入っていないから
しばらくフリーになる。
1週間くらい遠征があるらしいから寂しいけど、良い子に待っておかなくちゃ。
『みぃ、俺がいない間、1人で大丈夫?…みぃが何かされたら嫌だし…すごい心配…』
『大丈夫だよ、ギョンス。心配しすぎー。』
そうかな…とまだ心配そうにするギョンスがほんとに愛しく感じる。
1週間くらい、平気。
だいぶ僻むようなことを言う人もいなくなったし、シウミン先輩ともほとんど顔を合わせなくなった。
だから大丈夫。
…そう思ってた。
・
・
・
ギョンスが遠征に行ってしまった。
はぁ…これから1週間はギョンスに会えないのかぁ。寂しいなぁ…。
とりあえず家でゴロゴロするかぁ。
なーんてベッドに寝転がると
ピコンっと通知音が鳴る。
誰だろう?
"みぃー、突然だけど今日4人で久しぶりにご飯でもどう?報告したいことあるのー!"
ルカからだった。
ご飯かぁ…1人で寂しかったし、行こうかな。
"わかったー!どこで食べる?ってか報告気になるっ!(。☌ᴗ☌。)"
送信っと。
ピコンっ♪
"今日、18時にカイの家に集合で!報告は楽しみにしてて♡(ღ˘⌣˘ღ)"
…よし、18時か…それまでにいろいろ家のこと済ませちゃおう!
掃除やら何やらしていると
あっという間に時間になった。
久しぶりにカイの家の前に来る。
みんな来てるかな?
ピンポーン♪
『はーい。』
久しぶりに聞くカイの声。
ガチャ…
『みぃ…久しぶり。上がって。』
『うん。ありがとう。』
…パタン
カイの部屋はいつも通りで、カイの態度もいつも通りで。少し緊張していた気持ちもだんだんと落ち着いてくる。
まだベクやルカは来ていなかった。
カイと二人きり。
何話せば良いんだろう…。
『…そういえば、みぃは最近ギョンスとどうなの?ちゃんと上手くいってる?』
『え、あぁ…うん。上手くいってる、よ。』
あまりにストレートな質問に私がたじろいでしまう…
『そっか…。でも今日ここに来るの許してくれたの?』
『許してくれた…というか、今遠征中でいないから報告してないよ。』
『そうなんだ。それじゃあ今寂しいね。早く戻ってきてほしいね。』
『うん…。あ、そういえば今日はルカから報告があるみたいだね!なんだろうねー?』
何だか気まずくて
少し強引だけど話題を変えた。
すると救いのチャイムが鳴る。
ルカとベクが来たことを知らせる音だ。
『『久しぶりー。』』
そう言って入ってきたルカとベクにより、さっきまでの重い空気が一気に明るくなった。
今日はみんなで鍋をして、宅飲みしようということになった。もうそうするつもりだったのだろう、ベクがカクテルやビールを持ってきていた。
ちょうどギョンスが遠征でいないから…と、私もそれに賛成した。
久しぶりに集まってワイワイ喋りながら、飲みながら食べながらをしていると、
唐突にルカが立ち上がった。
『みんなに報告があるのー!』
『ちょっとルカ、酔っ払ってる?笑』
『むぅー、そんなに酔ってないー!とにかく報告があるの。
…ふぅ。
私、前に言ってたバイト先の人と付き合うことになりましたーーーっ!』
『『『おぉー!おめでとう!』』』
報告ってこれかー。
ルカに彼氏…!やっとかぁ!この子にはもっと早く見つかると思ってたけど、彼氏ができて良かった!!!
『どっちから告白したんだよ?』
『んーっとね…///』
『なに、勿体ぶらなくても良いじゃん。』
『…向こうから……///』
『『『ふぅ〜』』』
なーんてありがちな会話をしながら
食べて飲んで、
もう眠気が限界になってきた頃。
テーブルに置いてあるお皿を洗おうと思ってそーっと立ち上がる。
ベクとルカはもう限界通り越して寝てしまったから、音を立てないように気をつける。
カイは2人ほど飲んでいなかったみたいで、一緒に立ち上がってお皿を片付け始めた。
『2人とも寝ちゃったね〜』
『そうだね。ルカの報告でテンション上がったからなー。はしゃぎ疲れかな。』
『うん、そうだろうね。なんか女友達に彼氏が出来ると自分まで嬉しくなっちゃう』
『…みぃってそういう所が優しいよね。』
『えー?普通だと思うよ。』
そんな会話をして、
あっという間に片付けも終わり、
さすがに瞼が重くなってきた。
カイを見ると、同じようにもう睡魔が襲ってきているようだった。
『そろそろ私達も寝ようか。』
『うん…そう……だね。………』
カイは返事をするのもやっとで
私の横で寝てしまった。
ベクやルカにはもうタオルケットをかけたけど、カイは一人暮らしなのもあって、タオルケットはあと1枚しか残っていなかった。
カイにかけて、私もお腹の所だけ冷えないように、ちょっと分けてもらった。
電気も消したし、もう寝よう。
ギョンス…何してるかな。もう寝てるよね、きっと。たしかサークルにはギョンスのことを好いてる後輩がいるってルカが言ってたっけ…。心配だなぁ。
そんなことを考えていると
私はいつの間にか眠りに落ちた。
~~~~~~~~~
みぃ…やっぱり俺諦めきれない…
好きだよ…
今だけは、許して…
~~~~~~~~~
久しぶりに夢を見ているのかな?
誰の声だろう…
切ない声…
まるであの時のカイみたいな声…
朝になり、目を覚ますと頭痛がしたのと、体が重くて起き上がれない……ん?
私が起きるとルカもベクもまだ寝ていた。
…あれ?カイは?
『…!!』
体が重い原因…それはカイだった。
私に抱きついてスヤスヤと寝ている。
どうしよう…どうしよう…カイ、私のこと抱き枕だって勘違いしてる?
たぶん寝ぼけてだよね?
…あ、昨日の夢……あれって……
『んっ…みぃ、、どこ、行くの?』
『か、カイ…。おはよう。目が覚めたから起き上がろうとした、だけ、だよ。』
『…しっ…まだ2人寝てる。ごめん…お願い。もう少しこのまま…』
そういうとカイはまた私に抱きついて
寝てしまった。
思うようにカイの体を動かすことが出来ず
カイの腕の中から抜け出せずにいる。
しばらくその時間は続いたが、
ベクやルカが起きた頃にカイもスっと起きたため、2人に私たちの様子を見られることもなかった。何だか、安心した。
ほっとしたのも束の間。
寝起きにルカがスマホを見て
突然騒ぎ始めた。
『みぃ…この子どう思う……?』
ルカに見せられた写真と添えられた言葉に、私は絶句した。
"ギョンス先輩、ほんとにかっこいい♡動物にまで優しいなんて完璧…♡
あの彼女さんより、絶対私の方が可愛いのに…。この遠征中に奪っちゃおっかなぁ♡"
…何これ。これがルカの言ってたあの後輩?
ザワザワする胸…
だ、大丈夫だって…ギョンスはこういう子タイプじゃないし…何より私がギョンスの彼女だし…
『みぃ…大丈夫?』
カイにまで心配されるほど
私は動揺していた。
・
・
・
ギョンスが遠征に行ったその日から
いきなり後輩の子から宣戦布告されたような…そんな感じは初めてで戸惑った。
ギョンスのことは信頼してるけど、裏切られたらどうしよう…とか…モヤモヤ考えてしまう。
大学で歩いていると
ピコンっと通知音が鳴る。
ルカから写真が送られてきた。
そこには例の後輩の子とギョンスが
楽しそうに笑いながら写っている写真。
…もう、胸が張り裂けそうだった。
きっとサークルのメンバーでまわってて楽しんでいる時に他の人がたまたま撮った写真だよね…2人きりで楽しんでるわけじゃないよね。
でもインカメで撮ってるし…モヤモヤする…
ポタ…ポタ……
次第に濡れていく頬…
自分の意志とは裏腹に流れてくる。
信頼してるけど、、、きっと嘘だけど、、
裏切られた感じ。
何とも言えないこの感情に
押しつぶされそうになる。
『みぃさん、
こんな所でまた泣いてるの?』
…この声は、セフン…くん?
顔をあげるとそこには確かにセフンくんがいた。"また"ってなんだろう。前にも見られてたのかな…。
『な、泣いてない…。私のことは気にしないで。』
『いやいや、思いっきり泣いてるじゃん。どうかしたの?俺で良かったら話聞くよ?』
彼にしては優しい声掛けに一瞬…心が揺らいでしまった。
でも彼に話したところで、困らせてしまうだけだから……
『良いの…自分の中で気持ちの整理つければいい話だから。大丈夫。』
『…そっか。やっぱり俺じゃダメだよね。あんな事しちゃってるし。でも無理は良くないから、俺じゃなくても他の人に聞いてもらいなよ。…こんな俺だけど、みぃさんのこと本気になっちゃったから…心配なんだよ…』
…セフンくん、なんで今日は優しいの……しかも声がどことなく切なそう…………よく分かんないけど、この前したこと、ちゃんと反省してくれたのかな。
セフンくんとの会話を済ませ、
まだ涙目な状態で歩き始める。
このままだと周りの人達にジロジロ見られてしまうから、一旦あの日泣いてた場所に避難しようと思った。
トボトボと大学の敷地内を歩き、その場所にたどり着く。
ベンチに座り、少しぼーっとする。
歩いていた時はさほど思い出さなかったから良かったものの…
落ち着いてくると自然とあの写真が思い出された。そうするとやっぱり涙が溢れて止まらない。
1人ひっそりと泣いて、気持ちの整理がつくわけもなく。ただただ時間が過ぎていった。
ベンチで俯いていると
足音が聞こえてきた。
あぁ…警備の人かな。もう帰らないといけないのかな……。
『…みぃ、ちゃん?』
そこには困った顔をしたシウミン先輩がいた。
…つづく。
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