『我喜歡你』
あなたが好きです。
この一言を
言いたくて
言えなくて
飲み込んだ
触れられることさえ
拒んだ
でも
何処にも逃げ道なんてなくて
気付けば
ぽつんと
『好き』という言葉だけが僕の中に跡を残す
どうしたって消せない
好きだ
好きだ
声に出せたらどんなに楽か
振武の目線のひとつひとつに
好きだと叫びたくなる
この気持ちは
お前を傷つけるだろうか
怖くなる
傷付けたくなんかない
その胸に
飛び込みたいだけなんだ
周りの誰とも違う距離でお前のそばに居たい
義務じゃなく衝動で僕に触れて欲しい
心配なんかより独占して欲しかった
「我喜歡你」
眠っている背中に
呟いた
ありったけの想いは
涙で消えた
僕はまた
全てを飲み込んだ
僕は道を閉ざした。

