池袋サンシャイン水族館のペンギンたちが泳いでます!


さて、モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)では、信者が病気になった時、その人が望めば癒しの儀式を受けることが出来ます。
私はモルモン2世なので、これを何度か受けました。

 父は私の頭に聖別された油を少したらして、私の名を呼び、「あなたは今、熱にうなされてい苦しんでいますが、信仰を持つ時に治ると祝福します」というような文章を言って最後に「イエス・キリストの御名によって行います、アーメン」で終わります。
 モルモンの神権者(モルモン教の教えを守る男性のみ)があらかじめ祈って清くしたオリーブ油を使います。油がない時は祈りだけ行います。
 父は油を銀色の小さい入れ物に入れて持ち歩いていました。キーチェインにつけてたと思います。

だんなさんがモルモンでない家や一人で住んでいる人は神権者に電話して家に来てもらって儀式をしてもらっ

てました。
 
 私はこれで病気が必ず治ると信じていました。心から信じていました。
熱が引いたら、「神様が治してくれたんだ。」と思いました。こうして、モルモン教会に従っていれば大丈夫、と、どんどん組織に依存していきました。
 これは幸福の科学という宗教も同じで、信者たちは大川隆法さまに従ったら今まで治らなった病気が治った、と口々に証しています。

 今思えば、薬を飲んで寝てれば、大抵の病気は治るから別に奇跡でもなんでもないとわかるのですが。

 他のキリスト教会にもこういう儀式あるかと聞いてみたら、

カトリック教会では、病気の人に油を注いで司教さんみたいな人がお祈りしてくれるそうです。でも、病気が治るようにとは言わず、力を与えて下さい、と神にお願いするそうで、そこら辺の信者が自分の子供に儀式をすることはないとのこと。

 プロテスタントではこういう癒しの儀式はないそうです。

ま、プロテスタントもいろいろだから似たような事をする教会もあるかもしれませんが、私が調べた限りでは、なかったです。

 モルモン教では、何と「病気が治るようにと祝福します」と宣言してしまうことが問題なのです。

モルモン教の七十人であるハートマン・レクター・JRの娘のライラさんがこう言ってました。
「私の夫がガンになった時、子供たちと何日も断食して、父や他のリーダーたちが治ると祝福したのに夫は死んでしまった。
私たちの信仰が足りなかったって言うの?断食する日数が足りなかったっていうの?リーダーたちの「お父さんは治る」という言葉を子供たちがどれだけ信じてたか!治す力がないのに神から力をもらっているだなんて、偉そうに言わないでほしいわ!」ムキー

でも運の良いこともあります。

 未熟児で生まれた赤ちゃんが「明日には死ぬだろう」と医者に宣告されましたが、ハートマン・レクター・JRが「あなたは生きて神殿結婚して、母親となるでしょう」と祝福したら本当にそうなったということで、レクタ~長老はこの奇跡ストーリーをいつも自慢げに話していたそうです。

 しかし、倒れてきた大木の下敷きになって歩けなくなった少女にレクタ~長老が「あなたは歩くでしょう」と祝福したけど治らなかった。少女は今でも車いす生活です。

この前テレビで、医者から余命数か月のガンだと告知されたのに完治した人の実話がやってました。この人はモルモン教信者ではありませんでした。

 横浜の教会にほとんど目の見えない男性信者さんがいて、手術を受けることになりました。病院
彼が言うには、「教会のお偉い方が来て頭に手を置いて、『手術が成功するように祝福します』と言ったのに、手術は失敗。今までほんの少し見えていた視力も失われ、全盲になってしまったんですから本当にショックでした」ですって。

なんでも「治る」と言っておけば治った時はモルモン教の神様のおかげと言えるし、治らなったら「この人はこの世より天ですべきことがあるんだ」とか、「これによって家族の信仰が試されているんだ」とかいくらでも言い訳が出来る。

 そもそも、癒しの儀式で病気が治るんなら末日聖徒(モルモン教徒)は一人も医者に行く必要はないはずで、慢性の病気に苦しむ人もいないはず。

でも実際は、心や体の病気で国にお世話になる人が多い。うちの弟もガンで死んでしまったし、家族の半分は障がい者です。男尊女卑で性差別や虐待を隠蔽することが多く、嫌がる子供を無理やり教会に連れて行くのが当たり前で戒律も厳しくお金¥もかかるので、普通の人よりも病気になりがちです。

 モルモン教は信者からの10分の1を投資して今や1000億ドルの投資資金を持っているのだから、癒しの儀式なんかやめて、この金を信者の為に使った方がよっぽど信者の為になると思う。例えば、宣教師の費用を全て教会が負担するとか、10分の1を払わせるのをやめるとか。この方が、信者の負担が減って病気が減って世の中の為になると思います。