これは海浜幕張のアパホテル31階から撮った写真。真っ青な海を見て、暑さを吹き飛ばそう!
さて、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の信者の中には、今現在一夫多妻を行っている人たちがいます。
彼らは原理主義末日聖徒と呼ばれ、自分たちこそが真の末日聖徒だと主張します。
実はこれにはもっともな根拠があるのです。
モルモン教祖ジョセフ・スミスに剣を持った天使が現れ、「一夫多妻をしないとお前を滅ぼすぞ!」と脅してから、ジョセフは半ば強制的に多くの女性を自分の妻にしました。その為、いろんな人から反感を買ったのは事実。違法で理不尽な多妻婚を推し進めた結果、モルモンたちはどこへ行っても嫌われ、追い出されました。
2代目リーダーブリガム・ヤングは55人妻をめとり、天国の一番上に行ける者は多妻婚を行う者だけだ、と教えました。 (JOURNAL OF DISCOURSES 11:269参照)ジャーナル オブ ディスコースとは、開拓時代のモルモンリーダーたちが大会で話したスピーチ等を集めた物です。
3代目リーダージョン・テーラーの時代、政府からの圧力は強まり、多妻婚してるのが見つかった信者は牢屋に入れらました。それでも、みんな多妻婚をやめなかった。
なぜ?
イエス・キリストが「やめるな」と命じたからです。
https://academic-accelerator.com/encyclopedia/jp/1886-revelation
1886年9月27日に預言者ジョン・テーラーがキリストから啓示を受け、
「ジョンよ、君は新しく永遠の契約について私に尋ねた。、、、聖徒たちが自由意志を行使できる方が好ましいとは思う。しかし、私は永遠の存在であり、私の契約は永遠に続くのだ。なくなることは決してない。、、、私の栄光に入る者はこの教え(多妻婚)に従わなければならない。、、、アーメン。」
この文書の原文は残っていませんが、写真が残っています。
ジョン・テーラーの息子のジョン・W・テーラーが見つけた物で、筆跡も大管長ジョン・テーラーのものと鑑定されました。
ところが、この4年後、4代目預言者ウィルフォード・ウッドラフは多妻制を廃止します。政府から財産を没収されそうになった為に表向きはやめました。
しかし、メキシコやカナダへ数人の信者を行かせ、極秘に多妻婚を続けさせました。
ウッドラフ大管長もその他のリーダーたちも多妻婚を続け、新しい妻をめとりました。つまり、政府にウソをついたわけです。
しかし、ウソをつくのも限界になったので、1904年、6代目大管長ジョセフ・F・スミスが2度目の廃止令を出しましました。完全に多妻婚を廃止し、今度はやめない信者たちを破門するようになったわけです。
さあ、これには大きな反発が起こりました。他国へ逃げてまで、家族がバラバラになってまで多妻婚を続けてきた信者たちの中には、「主の永遠の戒めを捨てたリーダーたちは背教した。背教したリーダーに従うべきではない。多妻婚を続けるぞ!」と誓い、その子孫が今でもユタ州やコロラド州で多妻婚を行っているのです。
現在ネルソン大管長率いる、多妻婚をやめてしまった末日聖徒たちは、1886年の啓示が本物とは認めていません。
そして多妻婚を続ける信者たちこそが背教していると主張します。
ま、この教会は政府や社会の圧力がかかる度に、“新しい啓示が下されました”と言って都合よくキリストが定めたはずの永遠の戒律をさっさと捨てる人たちですからね。ちょっと信用出来ないな~。
この事実を聞いて、末日聖徒じゃない人はどっちの末日聖徒教会が背教していると思うでしょう?
というか、こんな内輪もめしている末日聖徒教会って、信者じゃない人から見たらどうなんでしょうかね?