私は大学はアメリカユタ州にあるBYU(ブリガム・ヤング大学)を卒業しました。これはモルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)が経営する私立大学で、ほとんどの学生と教授・スタッフがモルモン教信者です。
私は日曜日にルームメートだちと一緒にあてがわれた教会へ行ってたんですが、ある時、日本人に誘われて日本人ワードに行ったことがありました。
集っているのは全て日本人。ミサも日本語で、讃美歌も日本語歌詞。
その日、たまたまモルモン教信者でない男子たちがいっぱい来てました。高校生か大学生か忘れましたが、なんでも、1週間位こちらでアメリカの学校の体験をする交換留学性だったようです。
それでせっかくだから、教会にも行ってみようということで来たみたいです。10人位いたかな。
日曜学校の先生も日本人の男の子でした。その日は旧約聖書の勉強の日で、内容は覚えてないけどクリスチャンじゃない人にとっては、わかりにくい内容でした。
でも、せっかくたくさんの非モルモンがいるのだから、機転をきかせてもっと優しい内容に変更して黒板に絵でも描きながら教えたらいいのでは?と私は思ったんです。
でも、日曜学校の先生は自分が用意してきた難しいテーマの話を始めました。
聖書を読んだことのない人にとっては全くわからない内容で、せっかく来てくれた男子たちは「?」という顔をしてました。時々先生がこの子たちに質問するのですが、わかるはずがありません。
私は、代わりに答えたり、何とかわかりやすく解説しようとしたけれど、先生はそれをウザイと思ったみたいでフォローもせず、迷惑っぽい態度でした。
最後は男子たちは「なんだよ、これ?」と口々に言ってあきれて去って行きました。
もう2度と来ないだろうな~。
「あ~あ~、せっかく興味を持ってもらって宣教師に紹介するチャンスだったのに」と私はがっかりして、その後は一度も日本人ワードには行きませんでした。
モルモン教では、男性は神の代わりに働く「神権者」であり、女性はそれに従います。神権者は霊感を受けて良いアドバイスをしてくれる、女性を守ってくれる、と習います。
でも、あの時の日曜学校の先生の男性は、霊感など全く感じていなかったみたい。
大体、モルモン神権者たちはろくでもないのばっかりです。
私の父親はその典型的な例。仕事は倒産するわ、妻や子供を働かせて感謝するどころか言葉の暴力を繰り返し、母はうつ病になりました。
教会の責任ばっかり一生懸命やって、教会では目立って尊敬されるけど家では稼ぎが少なくて妻を働かす神権者を私はたくさん見てきました。
教会の責任で忙しく子育ては妻に任せっきりの神権者、虐待されている妻子を観て見ぬふりしている神権者など、とても神の代わりに働いてるとは思えません。結局支えるのは女性って場合がすっごく多い。
あの時、留学生の子たちがあきれて帰ってしまったのは神の御心だったのかもしれませんね。
モルモン教は、自分たちで言ってるほど良い宗教ではないよってあの日曜学校の先生を通して神さまがほのめかしてくれたのかもしれません。