日本のモルモン信者には馴染みが薄いでしょうが、2010年から末日聖徒イエス・キリスト教会は、テレビ・屋外の大きな広告板・地下鉄・タクシー・バス・都会のでっかいビルに取り付けてあるテレビ・インターネットを使って世界中の信者たちの生活を紹介する大々的なキャンぺーンを行ってきました。
 「私はパイロットです。子供が6人います。家族と一緒にいる時が幸せです。仕事がなくなって辛いこともあったけど、教会の教えに救われました。私は父親であり、夫であり、モルモンです。」
 「私は東京に住んでいます。良き相談相手だった父が亡くなった時、教会の教えが私を救ってくれました。私はバレーボールプレーヤーで東京ガール、そして私はモルモンです」
と、最後に「私はモルモンです」と言って終わるスタイルの広告がたくさん作られました。
 2011年にはブロードウェイミュージカル「ザ・ブック・オブ・モルモン(The Book of Mormon)」が開幕し、2012年にはモルモン信者ミット・ロムニーが大統領選挙で共和党候補に選ばれたことが教会への注目を浴びました。その為、世間に浸透している「モルモン教は怪しい宗教」というイメージを払拭するのが目的だったと思われます。  
今でもネットで「私はモルモンです」と打つと、いろんな動画が出てきます。参考にしてください。
 「教会はこの広告を作るのに、何億円もの金をかけた。」とニューヨーク・タイムズ詩は語っています。

驚きましたね。ニューヨークのタイムズ・スクエアでこんな宣伝したら、莫大な金がかかるでしょう。私もロングアイランドに住んでた時何度もここに行きましたが、すっごい都会ですよ!スパイダーマンが飛んでないかしら?とよく上を見上げたものです。
 ところが2018年、「モルモンという言葉を使ってはいけない」とネルソン大管長が言い出しました。
それだけでなく、「、、、主の教会から主の御名を取り除くのは、サタンにとって大きな勝利です。、、、」とまで言ったんです!

これを聞いてショックを受けて教会を去った人がいます。
キャーラ・ブレル(Carah Burrell) という女性です。彼女はこのキャンぺーンを推し進める為に必死で働いたスタッフの1人で、次の様に語っています。
『宣教師たちと走り回って全てのモルモン信者が「私はモルモンです」に参加できるように、自分たちの体験談を書いて提出するようにと働きかけました。
 それなのに、自分のしていたことが実はサタンの影響だったなんて、一体どういうことなの!!!?
ネルソン大管長の言葉を聞いた瞬間、私はニューヨークの双子タワーに飛行機が突っ込むシーンを見たと同じ位の衝撃を受けました。
 自分の耳が信じられませんでした。「過去の大管長たちは間違ってたってこと?でも、あの人たちだって預言者よ。神から直接導きを受けたはずだわ。」 
 これで私は目が覚めました。教会について調べ、去る決心をしたのです。』