トム・フィリップス氏のモルモン教会をやめたストーリー

https://www.mormonstories.org/podcast/tom-phillips-and-the-second-anointing/ 参照
トム・フィリップス氏は、セカンド・アノインティングの儀式を受けた人です。つまり、生きているうちに、「昇栄する」と約束を受けたモルモンです。しかしその後、教会の教えに疑問を持ち、モルモン教会は唯一真の教会ではない、モルモン書の話は本当にあった話ではない、ジョセフ・スミスは神の予言者ではない、という結論に達しました。彼の経験について書きます。
●モルモンとしての生涯
私はイギリス人です。娘がまだ赤ン坊の時にモルモンに改宗しました。そして、いろいろな召しを受け、全てを教会に捧げました。
私ががステイク会長をしていた時、ある監督が一夫多妻を密かに行おうとしていることがわかりました。彼に賛成した人たちは、教会でいろいろな末日聖徒に一夫多妻を行うべきだ、これこそが本当のモルモン教会の教えだ、と教えたのです。彼らは、心から、一夫多妻を行うことこそが、神の御心だと信じていたのです。
(確かに、ブリガム・ヤングやジョン・テーラーは「一夫多妻をやめたら、この教会は堕落した、ということになる。」と主張して、政府がやめろ、と言ってきても、それに真っ向から反対しました)
でも、私はこの人たちを破門するしかありませんでした。
●セカンド・アノインティングを受ける
ある日私は、12使徒に呼ばれてオフィスに行きました。そして、私はセカンド・アノインティングを受ける人物として選ばれた、と言われました。それが何なのか、わからなかったのですが、ブルース・R・マッコンキーがそれについて書いているということで、彼の本を読むようにと勧められました。そこを読むと、セカンド・アノインティングを受ける人は昇栄を約束され、主にまみえる、と書いてありました。
もし、この儀式を受けた後で罪を犯したとしても、それが「聖霊に反して福音に背き、滅びの子とならない」限り、自分の昇栄は取り上げられることはない、と書いてありました。
正直言って、自分がふさわしいかどうか、よくわわかりませんでした。妻に話すようにと言われ、そうしました。この儀式を受けることを他の誰にも話してはいけない、自分の子供たちにさえも、と言われました。
そして妻と一緒に定められた日に神殿に行きました。プレストン神殿にハネムーン・スイート・ルームがあって、そこで妻と一緒に一晩泊まりました。こんな素敵な部屋があるとは知らなかったので、驚きました。
私は「ここで主にまみえるかもしれない」と思うと、落ち着きませんでした。
実は、結婚式に来ていた知り合いのメンバーに合って、「何しているの?」と聞かれたんだけど、本当のことが言えなくて、変な気持ちでした。
他にも4組位のカップルが同じ祝福を受ける為に来ていました。そのうちの一組は知り合いでした。
そこにはバラード長老がいて、自分はヒンクレー大管長から命じられて来た、と言いました。そして彼は、日の栄の部屋で、座っている私の足を水で洗ってくれたんです。12使徒が私の足を、そして妻の足を洗ってくれたんですよ!とても、幸せな気持ちでした。天国にいるような気分でした。
頭に油を注がれ、私は「王」として召されました。イスラエルの家を永遠に治めるだろう、と祝福を受けました。結び固めの力も授けられました。そして、永遠の命を授けられました。妻は「王妃」として召されました。これを受けたことは誰にも話してはいけない、と念を押されました。
次に、結び固めの部屋に移り、妻が私の足を洗って私の頭に手を置き、私に祝福を授けました。彼女の頭に浮かんできたことを何でも言う様にと言われて。みんな、喜びで満たされて涙が止まりませんでした。
私は妻の足を洗わなかったし、頭に手を置いて祝福を授けることはありませんでした。
最後に、何か質問がありますか?と聞かれたので、「どこで救い主に会うのですか?」と私は尋ねたかったのですが、聞けませんでした。
これは絶対に他の人に話してはいけない、と念を押されました。
セカンド・アノインティングを受けてからしばらくして、「他にセカンド・アノインティングを受けるにふさわしい人を推薦してくれませんか?」と聞かれました。
「535-539: TOM PHILLIPS, THE SECOND ANOINTING, AND LDS APOSTLE JEFFREY R. HOLLAND トム・フィリップスの体験談
https://www.mormonstories.org/podcast-tag/tom-phillips/ 参照
●科学を勉強したら教会に疑問がわいた
セカンド・アノインティングの儀式を受けてから1年半後、私は仕事を引退して、残りの生涯を教会に捧げようと思いました。でもその前に、科学を信じている人にどうやって福音を教えればよいのか考えました。科学がどのように間違っているのか調べてみよう、と思いました。
最初に頭に浮かんだのが、「アダムの堕落の前には死は存在しなかった」という、教会の教えをどう人々に教えるか、です。
末日聖徒イエス・キリスト教会の聖書ディクショナリーには、「末日聖徒の啓示は、アダムの堕落の前には地球上に『死』は起こらなかった」と書かれている。(第2ニーファイ2:22、モーセの書6:48)
とあります。「教義と聖約77章6節には、「、、、この地球が存続する七千年間、すなわち現世の存在の間のこの地球、、、」とある。」https://www.fairmormon.org/answers/Mormonism_and_science/Death_before_the_Fall 参照。これは、FAIR MORMON(フェア・モルモン)という、モルモン信者からなる、教会の弁護団体です。
私は、アメリカのスミソニアン大学サイエンス課にメールして、モルモン書について尋ねました。アメリカン・インディアンはユダヤ人である、悪い民は肌が黒くなり、良い民は肌が白くなる、6000年前に死は地上に存在しなかったなどとモルモン書は教えているが、これは本当なのか?と。
そして、スミソニアン大学から答えを受け取りました、そこには、それらは全て間違っている、とありました。でも、私は「1パーセントの可能性もありませんか?」と、再度メールを送りました。答えは、「1パーセントの可能性もない、100%間違いです」でした。
それどころか、モルモンの科学者でさえ、「6000年前にも死は存在していた」と認めているとわかったんです。BYUの教授であるスティーブン・ジョーンズ氏はそう述べています。他の人も、「死がなければ今、石油やガスは存在しない」と私に言いました。その人は、「でも、こんなことは君の家族や友達を失う程重要なことではないだろう?」と言ったんです。でも、私はこの教会が楽しいクラブだから入信したのではありません。唯一真の教会だから、入信したのです。ウソだとわかっていながら、そこにとどまることは出来ないんです。
●科学の他にも教会が真実でない証拠を見つけた
この絵は、アブラハムがいけにえにされそうになっている絵ではありません。
死んだ人の埋葬の儀式のシーンです。ジョセフ・スミスは、全くもってとんちんかんの
翻訳をしてしまったのです!
ーアブラハムの書は、ジョセフ・スミスが翻訳したものだが、実は、アブラハムとは全く関係ない文書だった、ということがわかっています。こんなこと、私は教会に入った時、全く知りませんでした。教会はそれを知っていたにも関わらず、黙っていたのです。私は、このことについて悩み、何日も断食して祈りました。
ージョセフ・スミスはタール塗られて羽をつけられた、なぜなら、彼は正しい人だったからだ、と習いました。でも、真実は、ジョセフにタールをつけた人たちは、ジョセフに密かに求婚された女性たちの家族だったのです。この、怒った家族たちは、ジョセフを去勢するするつもりで医者まで連れて行ったのです。医者が哀れに思って去勢手術はしませんでしたが。
ー以前は、モルモン書に出てくるレーマン人とニーファイ人たちは、北~南の全てのアメリカ大陸に広がっていた、と教えていたのに、今は、ほんの一部に存在していた、と教え始めている。なぜかと言うと、他の民族が住んでいた証拠が見つかってきて、モルモン書の民がいた証拠が全く見つからないから。
ーなぜジョセフは死んだのkか?あれは、殉教ではなかった!彼は、印刷所を破壊させたのです。多妻婚をしていた事実をウィリアム・ローに新聞に書かれたからです。破壊行為をしたが為にジョセフは牢屋に入れられた、そして殺されたのです。

●家族に信仰を失くしたことを告白する
妻と子供たちにも集まってもらい、自分はもう、モルモン教会が真実だとは思っていない、間違った宗教に入ってしまった、申し訳ない、でも、だからといって、全てが無駄だったわけではない、と話しました。すると、娘の1人が気を失って倒れてしまったんです。息子が「父さん、出て行ってくれ!妹のだんなが帰っって来る前に!」と叫びました。娘はすぐに息を吹き返しましたが、みんな、私がどうしてこのような結論に至ったか、全く聞こうとしませんでした。
みんなに教会の間違いについて話し、一緒に答えを見つけよう、と働きかけたのですが、妻や子供たちはそれを拒絶しました。
私はまさか、真実について誰も話し合おうとしないとは思っていなかったのです。ショックでした。妻は私を軽蔑し、私が信仰を失くすくらいなら、私が死んんだ方がましだ、と言いました。子供たちも、私がまるで反キリストであるかのように接してきました。
教会に行っても、苦しくて仕方がなかった。日曜学校で質問しましたが、嫌がられました。行くのをやめても、妻に敬意を払う為に家で白いシャツとお出かけ用のズボンをはくようにしていました。ステイク会長に疑問をぶつけても、答えは来なかった。
●ホーランド長老に助けを求める
2012年に私は12使徒のホーランド長老に手紙を書きました。そして、自分が教会について疑問に思っていることについて答えを下さい、と頼んだのです。
ーアメリカンインディアンはユダヤ人の遺伝子を持っていないこと
ー戦車や鋼、馬など、モルモン書に出てくる物や生き物が実際は存在しなかったこと
ー人の肌の色は邪悪になったら黒くなり、正しくなったら白くなる、というのは科学的に有り得ないこと
ーモルモン書などには、6000年前には地上に死は存在しなかったというが、科学的には死は存在していた、と証明されていること
-リーハイたちは、イザヤ書の全てが書かれた真鍮版をエルサレムから持ってきた、そしてそこから引用しているが、実際はイザヤ書の後編はリーハイたちが生きている時代には存在しなかった、もっと後に書かれた書物だったので、モルモン書で引用されているのはおかしい
これらについて、説明してほしい、と尋ねたのです。
●ホーランド長老からの答え
ホーランド長老の答えはこうでした。
「ジョセフ・スミスはモルモン書を真実だと信じて死んだのだから、それで十分なのです。モルモン書は私の生涯を変えました。他のどの本よりも、モルモン書は若者の生涯を変えるのです。一体、あなたは私に何をしてほしいのですか?誰を説得したいのですか?あなた自身ですか?それともあなたの家族ですか?あなたが何を言おうと、私の証は変わらない。モルモン書を拒絶するなら、すれば良い。教会に留まるも、去るも、好きにすれば良いでしょう。モルモン書を燃やせばよい、神殿で交わした聖約を地中深く埋めてしまえばよい。そこに書いてあるように、信じるか背を向けるかはあなたの自由です。
モルモン書に出てくるものが存在しなかったとか、馬がどうのこうのとか、そんなどうでもいいことを尋ねるのはやめなさい。あなたのことを祈っています。なぜなら、
トム、あなたはガンで侵されているよりもひどい状態だからです。それをとても残念に思います。」
結局、ホーランド長老は、「これらのどうでも良い質問を尋ねるのはやめなさい。真実など、どうでもよい。これが私の信じることだ、信じたまえ。信じないなら、いいだろう、どこかへ行きなさい、家族を失いなさい、あなたは死んだら外の暗闇に行くのです。」と私に言ったも同然です。私が具体的に書いた質問については何一つ答えてくれませんでした。
●ホーランド長老の答えは説得力に欠ける
誰かの人生を変えたからこの本は真実だ、とは言えません。聖典でなくても、それを読んで感動して泣く人はたくさんいます。人生を変えることもあるでしょう。
他の宗教は?イスラム教でコーランを読んで、証を得て、「これこそ、唯一真の教えた」と確信する人もいます。
心が燃えるとか、良い気持ちがするからこの本は真実だ、とは言えない、ホーランド長老の説明では、私は全く納得できないのです。
神は創造主、つまり、偉大な科学者でもあります。だから、彼の書く本は、科学的に証明されるものであるはずです。
その後も、答えを求めてコンタクトを取ろうとしましたが、それ以来、ホーランド長老は全く答えをくれませんでした。
私と同じようにセカンド・アノインティングを受けた後で教会に疑問を持ち、ホーランド長老に同じように質問したけど、やはり同じような応答を受け、愛を感じなかったが為に教会を去った人を私は知っています。ホーランド長老は、愛のある人ではなかった。
私は、12使徒たちを知っていますが、彼らは、いつも団結して仲が良い、愛のある人たちではありありません。言い争いもします。教会のメンツを守るのが彼らの使命であり、その為には、どんなこともします。不誠実なことも言います。
妻とは6年間別居しています。孫や子供たちとは、一切教会の話は出来ません。
私は家族を失うことになりました。でも、将来、孫が私の所に来て、「おじいちゃん、どうして教会について本当のことを知ってたのに、黙っていたの?」と言われたくないのです。私は真実を重んじる、そして正直な人間です。教会は、いつもいつも、正直でありなさい、と教えていますが、一番初めっから、ウソをつき続けてきたとわかりました。

教会では、良いこともあります。家庭の夕べ、奉仕活動、霊的な集会などです。しかし、これらは他の宗教でも、非宗教の団体でも経験出来ることです。
しかし、モルモン教会は、肌の色で人々を差別し、多くの家族を崩壊させ、ゲイをいじめ、多くの人々を苦しめています。ユダヤ人はイエスを十字架に架けた悪い民だ、カトリックを含めた全ての教会が邪悪だ、と教えます。ヒンクレー大管長は、無神論者は邪悪だ、と言い切りました。こんなに他を毛嫌いする宗教を私は他に見たことがありません。カルトとしか、言いようがありません。たくさんのモルモンが苦しんで自殺しています。今、ヨーロッパでモルモン信者はどんどん減っています。バプテスマを受けるのは、今や多くが移民です。モルモンは、エホバの証人よりも信者の数が多い、と主張していますが、それも疑問です。エホバは、熱心に活動している信者だけをカウントしていますが、モルモンは、不活発会員までカウントしていますから。この教会は、よく、99匹を置いて一匹の迷える羊を探しに行く、と言ってましたが、そうではなかった。誰も、私を探しに来てくれなかった。
自分の家族が間違ったことを教会で教わるのはとても残念です。
●まとめ
いろいろと調べたところ、トムさんは、前の奥さんとは離婚しました。今、ヨーロッパの美しい、とある島で、自分を愛してくれるパートナーを見つけて、一緒に幸せに暮らしているそうです。






