セカンド・アノインティングー昇栄すると約束された者たち

豆カレーを作りました。大豆と黒豆を水でもどし、野菜と一緒に煮て、カレールーを入れたら出来上がり。時々、肉の代わりに豆を入れます。ひよこ豆や金時豆、なんでもOK。インド人の友達からは、手作りのチーズカレーやホウレン草カレーを頂きました。
娘が歯医者で親知らずを抜きました。横から生えてきていて、歯並びが悪くなり、むし歯になり易いからです。一年に二回通っているので、問題があっても見つけやすいです。皆さんも、歯医者に定期的に通いましょう!年をとっても、好きな物を自分の歯でかみたいですよね!


●セカンド・アノインティングとは?
セカンド・アノインティングとは何かご存じでしょうか?これは、生きている間に「あなたは昇栄する、つまり、神となって天国の一番上の世界、日の栄(さかえ)に住む」、という約束を受けることです。又の名を「calling and eletion made sure]と言い、モルモン教会の聖典、「教義と聖約」に書いてあります。ここには、ジョセフ・スミスは主から昇栄を約束された、と書かれています。
「わたし​は​主​なる​あなた​の​神で​あり、世​の​終わり​まで、また​永遠に​わたって​あなた​と​ともに​いる。まことに、わたし​は​あなた​に​昇栄​を​結び固め、わたし​の​父​の​王国​に、あなた​の​ため​に​先祖ぞアブラハム​と​ともに​・アノインティング何て、やらなきゃいいのに。座する​王座​を​用意して​いる。」教義と聖約132章49節

これについて私が知ったのは、宣教師の時でした。伝道部長がそれについて話をした時です。
これを受けられるのはもちろん、モルモン信者だけで、それも相当人間が出来ている、立派な人のはずですよね。私もそう信じていました。

●セカンド・アノインティングの儀式の内容
「セカンド・アノインティング」の儀式を実際に受けたトム・フィリップスというイギリス人が、その時の様子を話しているので、ここに書きます。

ある日私は、12使徒に呼ばれてオフィスに行きました。そして、私はセカンド・アノインティングを受ける人物として選ばれた、と言われました。それが何なのか、わからなかったのですが、ブルース・R・マッコンキーがそれについて書いているということで、彼の本を読むようにと勧められました。そこを読むと、セカンド・アノインティングを受ける人は昇栄を約束され、主にまみえる、と書いてありました。
 もし、この儀式を受けた後で罪を犯したとしても、それが「聖霊に反して福音に背き、滅びの子とならない」限り、自分の昇栄は取り去られることはない、と書いてありました。
 正直言って、自分がふさわしいかどうか、よくわわかりませんでした。妻に話すようにと言われ、そうしました。この儀式を受けることを他の誰にも話してはいけない、自分の子供たちにさえも、と言われました。

そして妻と一緒に定められた日に神殿に行きました。プレストン神殿にハネムーン・スイート・ルームがあって、そこで妻と一緒に一晩泊まりました。こんな素敵な部屋があるとは知らなかったので、驚きました。

私は「ここで主にまみえるかもしれない」と思うと、落ち着きませんでした。

実は、結婚式に来ていた知り合いのメンバーに合って、「何しているの?」と聞かれたんだけど、本当のことが言えなくて、変な気持ちでした。

他にも4組位のカップルが同じ祝福を受ける為に来ていました。そのうちの一組は知り合いでした。

そこにはバラード長老がいて、自分はヒンクレー大管長から命じられて来た、と言いました。そして彼は、日の栄の部屋で、座っている私の足を水で洗ってくれたんです。12使徒が私の足を、そして妻の足を洗ってくれたんですよ!とても、幸せな気持ちでした。天国にいるような気分でした。
 頭に油を注がれ、私は「王」として召されました。イスラエルの家を永遠に治めるだろう、と祝福を受けました。結び固めの力も授けられました。そして、永遠の命を授けられました。妻は「王妃」として召されました。これを受けたことは誰にも話してはいけない、と念を押されました。

次に、結び固めの部屋に移り、妻が私の足を洗って私の頭に手を置き、私に祝福を授けました。彼女の頭に浮かんできたことを何でも言う様にと言われて。みんな、喜びで満たされて涙が止まりませんでした。
私は妻の足を洗わなかったし、頭に手を置いて祝福を授けることはありませんでした。

最後に、何か質問がありますか?と聞かれたので、「どこで救い主に会うのですか?」と私は尋ねたかったのですが、聞けませんでした。

これは絶対に他の人に話してはいけない、と念を押されました。

セカンド・アノインティングを受けてからしばらくして、「他にセカンド・アノインティングを受けるにふさわしい人を推薦してくれませんか?」と聞かれました。
「535-539: TOM PHILLIPS, THE SECOND ANOINTING, AND LDS APOSTLE JEFFREY R. HOLLAND トム・フィリップスの体験談
https://www.mormonstories.org/podcast-tag/tom-phillips/ 参照」

●セカンド・アノインティングの問題
ところが、この「昇栄」を約束された人たちの中に、何と、死ぬ前に教会をやめた人、信仰を失った人がいるのです。トム・フィリップさんもその1人です。

なぜ、こんなことが起きるのでしょう?本来、起きるはずがありません。モルモンの予言者が神から命じられてその「昇栄」を約束した人たちですよ!
 こうなると、神は、後で彼らが離反者となるのがわからなかった、ということになります。又は、神は、このような儀式を行うようにと教えなかった、モルモンリーダーたちが勘違いして選んだ、ということになります。
 
更に、セカンド・アノインティングを夫婦で受けて、その後どちらかが教会から離れ、結果、離婚した夫婦もいます。「昇栄」どころか、結婚さえ続かない人たちに、「夫婦で昇栄して王と王妃になる」と約束してしまったのです!

●セカンド・アノインティングは必要なのか?
こんな結果を招くなら、わざわざ「セカンド・アノインティング」なんていう儀式をする必要はないのでは?

 この儀式には、たくさんのお金がかかっています。12使徒たちが、プライベート・ジェット機に乗って儀式を受ける人が住んでいる所まで行くこともあるそうです。いずれにしても、交通費がかかります。
 又、選ばれた夫婦たちは神殿に泊まって儀式を受けるので、彼らが使ったベッドのシーツやタオルの洗濯、掃除などに手間がかかります。朝食等の食事代は誰が払うのでしょう?お風呂やシャワーの水代は?ただではすみませんね。お金がかかります。手間もかかります。
 儀式をする12使徒たちは、白い神殿着を着るのでしょうね。信者たちの足を洗う?簡単な仕事ですよ。
 マザー・テレサのように、エアコンも水洗トイレもない、この世で一番貧しい人たちの中で、質素な服装で、泥だらけになって人々に尽くしている姿はモルモンの指導者たちの中には、見られませんね。
 

 
●モルモンの12使徒たちや七十人たちに私が提案したいこと
後で教会をやめるかもしれない、離婚するかもしれないカップルの、別に汚くもない足を洗う時間があったら、もっともっと、困っている人たちの為に、汗まみれになって、奉仕したらどうでしょう?
 こんな儀式をしてるお金と暇があったら、孤児院で子守りの手伝いをしたり、介護で疲れ切っている信者の家におもむいて家の掃除でも手伝ったらどうでしょう?寝たきりの老人のおしめでも変えたら?ウンチしたら、でっかくて、臭っさいよ!でも、それが現実なんです。
 大勢の人の前で偉そうに「良い人になりましょう」「モルモン書は真実です」「教会の教えや歴史について疑問を持つ人、ジョセフの多妻婚などについて質問してくる人はそのようなことを質問するべきだはない」と言ってないで、ただただ、困っている人たちの中に入って行って、毎日人助けをしたらどうでしょう?
 水戸黄門、桃太郎侍、遠山の金さんのように、自分の地位を隠して人々に交じり、ありのままの姿を見て、心から彼らを理解し、みんなが何を本当に必要としているのか、肌で感じ取ってみてはどうでしょう?
 これらのことは、素敵なスーツを着て、立派な説教台の上から話をしていては、わからないことだと思いますよ。