モルモン教会に入ったら、一生涯でいくらくらい教会に払うことになるでしょうか?

ある男性が、モルモン教徒の親から赤ン坊の時からモルモン2世として育てられたとしましょう。

①お年玉
小学生低学年の平均額は2000円
小学生高学年の平均値は3000円
中学・高校は最低5000円
2000円×3年間=6000円
3000円×3年間=9000円
5000円×6年間=3万円
6000+9000+30000=45000円

よって、10分の1として4500円

②アルバイト
高校生と大学生のアルバイトは平均月収が4万円位だといいます。
12か月×4万円×7年間=336万円

よって、10分の1として30万円

③伝道費用
モルモン男性は18歳になると、ふさわしい人は全て2年間の布教活動に出ます。
これが 200万円

 



もし、大学生の時に行くなら、休学届を出します。私立の場合、籍を置いておく為に授業料の半額を学校に納めなくてはいけません。
私立だとして、理系と文系の真ん中をとり、授業料年間120万円の半分60万円
×2年間=120万円

更に、2年間働き始めるのが遅くなります。大卒新任社員年間平均給料額が200万円と言われているので、
200万円×2年間=400万円

伝道での出費は私立大卒で200+120+400=720万

④就職してからの給料
23歳で就職したとします。60歳定年まで37年間勤務 (平均年収500万円)とすると・・・生涯で稼ぐお金は、1億8500万円(約2億円)となります!

以上は一般的な平均と言えます。

よって、10分の1として一生涯に約2000万円。

 

 

 


⑤子供たちの伝道費用
次に、この男性が結婚して妻が子供を3人産んだとしましょう。
この子たちも、おこづかいやお年玉から10%を教会に払います。親も払っているのに2重に払うことになります。
アルバイトしたら、そこからも教会に10%払います。

そして、伝道費用として、3人とも男性だったとしたら、③の計算をもとに、
720万円×3=2160万円

⑥夫婦伝道の費用
退職したら夫婦伝道に出るようにと、教会は勧めます。私の両親も北海道へ夫婦伝道へ行きました。期間は1年~2年くらいだそうで、自分で決められます。しかし、往復の飛行機代、列車代、引っ越し代、アパート代、光熱費に食事、交通費は全て自分で払わなければなりません。
 5万円のアパートを借りて、18か月伝道したとして、いくらかかるでしょう?
(家賃5万円+食費6万円+光熱費2万円)×18か月=234万円 
これに引っ越し代や交通費、旅費が加わるので、250万としましょう。
人によっては自宅から通える範囲で伝道するカップルもいますので、まちまちです。

①はたいしたことないので、②~⑥を足しますと、
30万+720万円+2000万円+2160万円+250万円=5160万円

一生涯で、最低でも、5160万円払うことになります。

立派な家が一軒建てられるお金です。

しかし、実際は教会への交通費、断食献金、ボランティアで行う教師の仕事など、多くのお金と時間が必要となります。これを全て時給に換金すると、想像を絶した額になるでしょう。
 日曜日に働けないので、時給の低いバイトしか見つからないデメリット、地方でステイク会長を引き受けると遠くの支部まで行く交通費の費用、宣教師に食事をごちそうするなど、いくつもの犠牲が伴います。

私の家族は6人子供がいたので、伝道費用は2倍に膨らみました。子供が多いほど、お金がかかり、伝道に行く為に大学をあきらめる家族もたくさんいます。高卒は大卒より給料は低いものです。
こうして、モルモンの中でも、格差社会が生まれているのです。

他の宗教ではいくらかかるのか?
●幸福の科学は月会費が1000円。本の購読や講義を聞くのに年間12万円、あとはいろいろあって一生涯で何百万円かを支払うことになるということです。
ダイエット祈願で3万円、英会話ぺらぺら祈願5万円、がん細胞消滅祈願10万円などがあり、これを頼みたい人はお金を払ってお祈りしてもらいます。しかし、祈ってもらってもガンが治らない場合や英語が上達しない、やせない場合もお金は戻ってきません。

●創価学会では、年会費はない代わりにお布施があるようで、「一口1万円から、何口でも。」って言う言い方で、らしいです。聖教新聞2000円/月を一生払うということです。

●カトリック教会
献金は集会中に箱が回ってきてそこへ入れたいだけ入れるみたいです。あとは自分で金額を決めて納める形になっているそうです。

●プロテスタント教会
宗派によってもかなりの違いがありますが、10分の1の考え方がそれぞれ違います。ある宗派では、給料から生活費を引いた後に残ったお金×10%でよいし、ある宗派では自分で決めた額を払うのでよい、払いたくない人は払わなくて良いそうです。

●エホバの証人
教会に箱が置いてあり、そこへ入れたいだけ入れますが、あんまり教会は貧乏なので、もう少し入れて下さい、と言われたと元信者が言ってました。ただ、平日なども家々を回ったり駅前で立っている布教活動をするので、多くの時間を犠牲にします。ときは金なり、と言いますからこれを給料に換算すると高額になるでしょう。

●私の知り合いが通っているある仏教の宗派
この宗派では、信者はひと月に300円しか払いません。たまに教祖さんが本を書きますが、これを買う必要はなく、全部貸してくれるそうです。
集会は小さい場所を借りて行うそうで、大きな建物はありません。
かなり長い間かけて、教祖さんが自分のお金と信者からの月会費を貯めてお堂を建てました。

 



●仏教
死んだ後、戒名をつけてもらうのに、10~100万円以上と、大きな開きはあるものの、お金がかかります。あとはその後の一周忌とかに坊さんを呼んでお祈りしてもらって払うみたいです。

 

このように、お金がべらぼうにかかる宗教と結構安く済む宗教があるようです。
もちろん、ほとんどの宗教で、たくさんお布施すれば死んだら良い所へ行ける、と言われてたくさん出す人もいるでしょう。
ニューヨークに住んでいた時、近所のアメリカ人の奥さんが、「この教会、金をよこせ、しか言って来ない」と怒って言ってました。

 

 

いろんな宗派の人に聞いてみましたが、モルモン教会の
●2年間にわたる半強制的布教活動
●税金を引く前の給料の10%を教会に払う義務

は、信者になったらいやおうなしにかかる出費で、かなりの負担です。宗教の中でも結構お金のかかる宗教だと言えるでしょう。

いろいろな教会に行って尋ねましたが、モルモン教会では毎年10分の1を払っているか面接があることを話した途端、どの牧師さんもびっくりしていました。

それでも、私たちが払ったお金が貧しい人や病院、孤児などの為に使われていれば文句は言いません。ところが、モルモン教会は、信者から集めたお金のほんの一部しか福祉に使っていない、というデータが出ています。
では、何に使っているのいか?

教会が運営する保険会社、Beneficial Life Insurance Company (ベネフィッシャル・ライフ保険会社)がありますが、リーマンショックの影響で負債を抱え、これを信者の10分の1で救った、と内部の人間が話したそうです。もちろん、教会はこれを否定していますが。


神殿を一つ建てるのに、いくらかかるでしょう?今、東京神殿を建て直していますよね。神殿の中にある椅子を一つとっても、1000円や2000円で買えるものではないですね。きらびやかなシャンデリアは?バプテスマフォントの下にいる金の牛はいくらするんでしょう?
 この世で食べる物もない人たちがいるのに、こんなゴージャスな建物を建てる必要があるのでしょうか?もっとシンプルに造れないのでしょうか?

ユタに、大きなショッピングモールが出来ました。シティ・クリーク・モールといいます。これまた、ゴージャスで高価な商品を扱うお店が入っているそうです。

雇用を生み出すなら、孤児院や病院など、他に建てるべきものがあるのではないでしょうか?