一昨日の日曜日(2/25)に、カメラを1台買いました。
 
 
 
買ったカメラはこちらであります。
 
 
 

小西六 Pearl III
 

(レンズをカメラボディの中へ折り畳んだところ)
 
 
 
  ・6X4.5判の蛇腹付きスプリングカメラ。
 
  ・1957年(昭和32年)発売。
 
  ・距離計は連動してくれる。
 
  ・私が手に入れたパールIIIは、シャッターがSEIKOSHA-MXL。
   (という事は、パールIIIの中でも後期タイプ。パールIV発売の1年前に発売ですね。)
 
  ・フィルム送りは、自動巻き止め。(パールIIIから赤窓が無い)
 
  ・シャッターチャージは手動。
   次を撮る時にフィルムを巻くと必ず手動でシャッターチャージが必要。
 
  ・多重露光防止機能は無い。撮ったらすぐにフィルムを巻く習慣が必要。
 
  ・最速のシャッター速度は1/500秒。
 
  ・フィルムは、120フィルムを使用する。16枚撮り。
 
  ・レンズは「Hexar 75mm F3.5」。3群4枚。
 
  ・最短撮影距離は、4フィート。(1フィートは30.48cmなので、4フィートは約1.22m)
 
  ・カメラを使わない時は、レンズをカメラボディの中に折り畳める。
 
 
 
 
 
「いつか小西六のパールを手に入れて、そのカメラでポートレートを撮りたい。」
 
ヘキサーレンズに魅力を感じ、私はずっとそのように思っておりまして、
しかし過去にパールIIやパールIIIやパールIVを手に入れた事があるんですが、
すぐに壊れてしまった・・・、とか、やむを得ず手放してしまった・・・、
などなどの理由で一昨日まで小西六のパールを私は持ってなかったのでした。
 
 
 
しかし、そんな想いがずーっとあって、今回ようやく手に入れる事が出来ました。
 
 
 
パールIVはバカ高いですし、パールIIだと赤窓を見ながらフィルム
巻き上げなのでわずらわしいので、今回はパールIIIを始めから狙って
おりました。
 
 
 
パールIIIを購入後に自宅に戻ってから、各所をのんびりと目視で確認しました。
 
 
 
まずは蛇腹の状態を目視で確認。
破れてなさそうです・・・。(実際に撮ってみないとわかりませんけど)
 
 
 
ファインダーは、覗いてみたら二重像がめちゃくちゃ見やすいのでありました。
 
 
 
絞り羽根は、油が付いていて動きがものすごく悪いです。
シャッター幕もまったくスムーズではありません。
動きが悪くてシャッターが閉じきらず少し開いたままな時があります。
このままでは使えませんね。
(分解清掃が必要)
 
 
 
レンズは、クモリ有りであります。
(分解清掃が必要)
 
 
 

このカメラのレンズの先端を、手で握ってぐるぐる回すと簡単に
前玉が外れるようになっております。
すると、シャッター幕がすぐそこにありますので、それについている油を落とす為に
パーツクリーナーを乾いた布に含ませて軽く拭いてみたら、布が真っ黒になりました。
拭いても拭いても真っ黒に。
相当油がこびりついていたようであります。
 
片面だけ拭いただけで、もうシャッターがスムーズに動いてくれましたので、
シャッターを「B」(バルブ)にしてシャッターボタンを押しながら
シャッターを開きっぱなしにしてみると、絞り羽根が現れますので

シャッターと同じように絞り羽根も油を拭き取りました。
 
シャッターも絞り羽根も片面のみですが綺麗に拭き取れましたので、
はずした前玉を軽く拭いてからカメラのレンズ先端へ元に戻しました。
 
レンズのクモリはまだ少し残っていますが、軽く拭いただけなのに
そこそこ綺麗になりました。
無事にシャッターも絞り羽根もスムーズに動いてくれるようになりました。
(またすぐに油だらけになるでしょうけど、撮影前日にまた拭けば良いや、
 と簡単に考えております。)
 
 
 


カメラの元箱と、カメラケース。

カメラを購入すると付いていました。
おそらく発売当時のものですよね。
貴重なんじゃないかと思うのですが、いかがでしょう?
 
 
 
このカメラには、なんと!
接写用のアクセサリーであるオートアップが付属品として
付いていたのであります。



パールIII専用のオートアップかどうかはわかりませんが、
スプリングカメラの弱点である接写が、オートアップによって
実現出来るのであります。
 
でも、私が思うに、オートアップを使うとレンズが
3群4枚でなくなる!(オートアップに1枚ガラスが付いている為。)
 
オートアップを付けてファインダーを覗いてピントを合わせてみたら、
一眼レフのマクロレンズのようには近寄れませんが、わりと近寄って
撮れますね。パールでは接写なんか出来ない、と思い込んで
いましたので、オートアップが付いていて感動であります。
 
接写する時にもし3群4枚にこだわりたいのであれば、スプリングカメラでは
あきらめて、一眼レフに3群4枚のマクロレンズを付けて撮るなどの
やり方にしないといけませんね。
 
 
 
このカメラは、このカメラだけという事ではなく、ほとんどの6X4.5判の
スプリングカメラに言えるのですが、フィルム巻き上げの方向の関係で
普通に横位置で構えて撮ると縦位置に撮れて、縦位置に構えて撮ると
横位置で撮れるカメラであります。
ややこしいですが、ファインダーを覗くとよくわかります。
(普通に横位置で構えるとファインダーを覗くと写る範囲が縦長になっています。)




(すでに持っていた専用レンズフードを付けてみた状態。)

 



このカメラのレンズは、ヘキサー75mmF3.5。
さぁ、どんな写りするのでしょうね。
次の休みの日にさっそく試し撮りしてみる予定ですが、
どこも不具合なく撮れる事を願っています。
撮影してみる時がとても楽しみであります。
 
 
 
 
 
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ここまで読んでいただいた方に、ここでこっそりと、
私(やまぐち編集長)からお知らせがあります。
 
 
 

 
 
 
2024年3月2日(土)~3日(日)に、ボールペン画のMIKIOさんと、
小川美羽さんのコラボイベントが大阪であります。
 
場所は、シェアスペース「table」(ターブル)さん。
https://table-shirokita.com/
大阪府大阪市旭区中宮4丁目3-5


時間は、
2024年3月2日(土)は、午後12時~午後6時。
2024年3月3日(日)は、午前9時~午後6時。(3月3日の写真展示は午後5時まで。)


1階が、MIKIOさんと美羽さんのコラボイベント。
2階が、美羽さんの写真を展示されていまして、
何人かのカメラマンさんが美羽さんの写真を展示しています。
私(やまぐち編集長)も美羽さんの写真を展示参加していますので、
よろしければみなさま、今度の土日はお暇でしたらぜひ、
ターブルさんへ寄って展示されている写真を見に来て欲しく思います。