ニュースを読んでいたら気になるものがありました。
■激安ファッションの犠牲者
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20130502-00024673/
イギリスの激安ブランドを生産していたバンクラデシュの縫製工場が
陥落し400名以上が犠牲になられたそうです。
バンクラデシュでは縫製工場の労働安全環境の劣悪さが
問題になっていて、こういった事故も今回が初めてではないようです。
今でも半分以上の工場が危険な状態になっている
この記事にはそういった記述もありました。
ファストファッションの世界的な流行で
ファッションショーの6週間後には世界中に出荷されている。
低価格、短納期を実現する為に
劣悪な状況で働かされる労働者
着てはすぐに捨てる消費者
ボクはワールド在職時、このファストファッションの走りのような
ブランドの商品企画という仕事をしていました。
どんどん新しい商品を企画しないといけないので
毎日朝の3時4時まで仕事をし,休日出勤当たり前
残業時間が200時間近くになることもありました。
売上や仕事のプレッシャーで自律神経失調症や
色々な病気になっていく仲間を沢山見てきました。
最近ユニクロの職場の事が色々叩かれていますが
当時の職場も同じようなものでした。
ボクがいたそのブランドも ”価格” に走りすぎ
それよりも安い価格のブランドがどんどん出てきて
昔の勢いは全くないブランドに成り下がってしまいました。
”安いから選ばれる” ブランドは
他に安いモノが出てきたらすぐに取って代わられます。
一体誰が幸せになったのでしょうか?
安売りは結果誰も幸せになれません。
(あくまで私見です)
モノには適正な価格が存在し
それよりも劇的に下げようとすると色々な歪みが出てきます。
企業なので当然利益を確保するのは必要ですが
自分の事だけを見て,ライバル社の動きだけを見ていると
どうしても価格競争に巻き込まれていってしまいます。
他社よりも少しでも安くだけを目指して
劣悪な労働状況の国で生産したこういった商品
今やものすごい数の在庫が残っているはずです。
980円のデニムを欲しい消費者がどれだけいたのか?
他社ではなくお客様を見て
お客様が困っている事や悩んでいる事を商品を通じて
解決する。商売の基本はそこにあると思います。
モノを売るのではなくて、
モノを通してどんな体験を提供できるのか?
そういった価値を届けていく事がこれからの時代
もっともっと大切になってくると思います。
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