週刊金曜日ツイート
 
日本の裁判官を見ていただきたい。大学で法学部を専攻し、机の上の「勉強」だけで裁判官になる。世間のことなどに気をつかっていては、そのためのクソ暗記試験に合格できないのだ。要するに大部分は無知な世間知らずの「受験秀才」が裁判長になってゆく。



 

『貧困なる精神20集』本多勝一
 
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裁判所が政府に加担した判決を下した場合、市民はどうするか。
 

最高裁の判決が民主主義と市民の権利を侵害し、蹂躙した場合、「治安維持法」のような法が整備されていないうえ、「特別高等警察」のような秘密警察がない場合に限り、「市民的不服従」によって抵抗するべきだ。
 

そして票によって政治に訴え、再審を請求し続けなければならない。
 

民主主義を守るために、民主主義的市民は時間と労を惜しまず、具体的な行動によって、闘わなければならない。
 

そう、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない(第12条前半)」のだ。
 

これは現行憲法が国民に課す、数少ない義務のうちのひとつなのだ。インターネットでカッコのいいことを書いて、アクセス集めることで満足していては、わたしたちの権利と自由は確実にカネを持つ階級に乗っ取られてしまうのだ。
 

だがもし、治安維持法が整備され、秘密警察が設置されてしまえば、もう手遅れとなる。その場合は隷属されたまま、ただ生き延びることに専念した方がいい。命あってのモノダネだからだ。ただその場合、ひどい屈辱を味わうことになるが、それは平和で自由だった時代に、「不断の努力」を怠ったせいなのであって、自業自得なのだ。