夜。

静かな夜。

急にあの日のことを思い出しました。

ある職場を辞めた日、あなたは東京に仕事で行っていた。私は、学生のころの先生の家にいてこれからのことや仕事の話などをした。
あなたは次の日帰ってくると言っていたので、私はあなたに心配かけたくないと思い家にいると嘘をついてしまった。

あなたは私のためにすぐ帰ってきてくれてたんだね。
あなたはもぅ私と一緒にはいれないと言った。

小さな嘘。

嘘に小さいも大きいもないと思った。

あなたはすごく冷たかった。
一言一言がそっけなくて、会うことも拒否された。

俺の前から消えろって。

あの場所で待ってても、なかなか来ない。

ほんとに消えてしまえばよかった。

海はとても波が高くて、水も冷たかった。

このまま歩いて行けばよかったのかな。

そうしたらあなたの前から消えてしまえたのに。

あなたの望むようになったのに。



まるで今日のことのように蘇ってくるあの日の気持ち。私はあなたに嫌われた。捨てられた。

私のせいなんだ。私が悪い。私が嘘ついたから。嘘なんてつかなければ、あなたに嫌われることもなかった。つかなくてもいいような嘘をつくなんて。常習化してるって。

私は嘘つきなんだ。
信用されなくなったんだ。

なぜかわからないけれど、今はあの時あなたに消えろと言われた時と同じ気分。
今ならほんとに消えてしまいそうだよ。

消えてしまいそう。