○絶対泣かない
1998年 著者:山本文緒 角川文庫
様々な職業の様々な女性たちの心を巧みに描いた短編集。
絶対泣かない、とはそのうちのひとつのタイトルですが、全編を通して、色々な悩みや問題を抱えた女性たちが、それでも絶対泣かないと宣言するような、彼女たちの強さを洗い出すような作品になっています。
いちばん印象的だった短編は、営業部員の苦悩を描く「話を聞かせて」でした。
男社会の酒屋への営業で、なかなか話を聞いてくれない店主との関わりをどうしたらいいか悩んでいる主人公が、いつも話を聞いてくれる恋人のアドバイスによって成長するという物語です。
本当に相手を思いやるとか、話を聞くというのはどういうことか、この物語は問いかけているような気がします。
自分が社会に出て、本当に顧客の話を聞けるだろうかと、少し不安になりながらも、必ずどこかに答えがあるのだとも思わせてくれました。
最後にこの強気だけれども弱さも見せる女性が、プロポーズは私からしようと決意する場面は、恋人であるふたりの性格を表しているように思えて、素敵なラストです。
女心は女にもわからないものだと思っていましたが、この作品はかなり的を射ていると感じられました。
魅力的に描かれた彼女たちのように、私も強くありたいものです。
○ソラニン
2010年 監督:三木孝浩 主演:宮崎あおい、高良健吾
劇場公開中に2回も観たほど好きな作品です。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのテーマソング「ソラニン」やエンディング曲「ムスタング」もとても好きですし、entさんによる劇中音楽も、物語の空気に合っていてとても素敵です。私がこの映画を観たきっかけのひとつが、こうした音楽によるものでした。
三木孝浩監督はCMやミュージックビデオで知られる映像クリエイターであり、この『ソラニン』もまるでミュージックビデオのような優しいリズムを持ち合わせていると思いました。
この映画の誰もが認める大きな魅力は、なんといっても主演の宮崎あおいさんの好演だと考えます。
宮崎さんの強く芯のある、それでいて優しい声は、他のどんな女優さんにもない特徴であり、彼女の素敵なところだと私は思います。
その声を存分に活かしたこの作品、特に種田との口論のシーンやROTTIで歌っているシーンなど、特別素晴らしいものに私には感じられるのです。
脇を固める俳優陣も、マンガのキャラクターを壊さず、かつ新しい魅力を発見できたような気がして、私は全員が大好きになりました!
宮崎さんも高良さんもこの映画のためにギターを練習したと聞いたように記憶していますが、短期間の練習でよくあんなに弾けるなあと、私自身のギター練習を思い出して懐かしくなりました笑
2010年 監督:三木孝浩 主演:宮崎あおい、高良健吾
劇場公開中に2回も観たほど好きな作品です。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのテーマソング「ソラニン」やエンディング曲「ムスタング」もとても好きですし、entさんによる劇中音楽も、物語の空気に合っていてとても素敵です。私がこの映画を観たきっかけのひとつが、こうした音楽によるものでした。
三木孝浩監督はCMやミュージックビデオで知られる映像クリエイターであり、この『ソラニン』もまるでミュージックビデオのような優しいリズムを持ち合わせていると思いました。
この映画の誰もが認める大きな魅力は、なんといっても主演の宮崎あおいさんの好演だと考えます。
宮崎さんの強く芯のある、それでいて優しい声は、他のどんな女優さんにもない特徴であり、彼女の素敵なところだと私は思います。
その声を存分に活かしたこの作品、特に種田との口論のシーンやROTTIで歌っているシーンなど、特別素晴らしいものに私には感じられるのです。
脇を固める俳優陣も、マンガのキャラクターを壊さず、かつ新しい魅力を発見できたような気がして、私は全員が大好きになりました!
宮崎さんも高良さんもこの映画のためにギターを練習したと聞いたように記憶していますが、短期間の練習でよくあんなに弾けるなあと、私自身のギター練習を思い出して懐かしくなりました笑
○救命艇
1944年 監督:アルフレッド・ヒッチコック 主演:タルーラ・バンクヘッド 他
航海中に砲撃されて沈没した船から逃げ出して、運よく救命艇に乗ることが出来た男女は、狭いボートの上でどのように生き抜いていくのか、これは人間の非常時に浮かび上がる本性を描いたドラマなのだろうと思います。
非常時に一緒だった男女は恋に落ちやすい、とはよく聞くことですが、この作品のなかではあまりに突然、コニーとコバックが恋仲になってしまい、なぜだ?!と戸惑わずにはいられませんでした。
当初あんなに衝突していて、いちばん仲が悪いだろうと思ったふたりだったのにも関わらず、です。
スタンリーとアリスがそうなるのは、何となく成り行き上わかるような気がするのですが、コニーとコバックの件を見てしまうと何だか疑ってみてしまうような…。
ヒッチコックといえばサスペンスというイメージですが、この映画にはサスペンスのハラハラさせるような要素が少なく、苦手な私でも安心して観ることが出来ました笑
しかしウィリーの一件など、人を疑ってしまう心を描くところは、やはりヒッチコック作品だなと思わせられる部分だと思いました。
1944年 監督:アルフレッド・ヒッチコック 主演:タルーラ・バンクヘッド 他
航海中に砲撃されて沈没した船から逃げ出して、運よく救命艇に乗ることが出来た男女は、狭いボートの上でどのように生き抜いていくのか、これは人間の非常時に浮かび上がる本性を描いたドラマなのだろうと思います。
非常時に一緒だった男女は恋に落ちやすい、とはよく聞くことですが、この作品のなかではあまりに突然、コニーとコバックが恋仲になってしまい、なぜだ?!と戸惑わずにはいられませんでした。
当初あんなに衝突していて、いちばん仲が悪いだろうと思ったふたりだったのにも関わらず、です。
スタンリーとアリスがそうなるのは、何となく成り行き上わかるような気がするのですが、コニーとコバックの件を見てしまうと何だか疑ってみてしまうような…。
ヒッチコックといえばサスペンスというイメージですが、この映画にはサスペンスのハラハラさせるような要素が少なく、苦手な私でも安心して観ることが出来ました笑
しかしウィリーの一件など、人を疑ってしまう心を描くところは、やはりヒッチコック作品だなと思わせられる部分だと思いました。