バイデン大統領による新政権が20日発足しました。

コロナ禍での就任式であることや前トランプ大統領不在という異例の状況でもあり、

歴代大統領のようなお祭りムードとはならなかったですが一大イベントであることは確かでしょう。

 

アメリカファーストを旗印に大暴れした感のある前トランプ政権。

民主党、共和党の二大政党のバランスかつ協調で政策運営をしてきた歴史からすると

前政権でのバランス無視で強烈に偏った運営からの転換はかなり難しいものと思われます。

 

それにしても、なかなかのドラマです。

トランプ氏の態度にしても、日本的な『引き際の美学』なんて言葉は一切無関係で、

どこまでも自分の考えのまま突き進む姿はあきれるとともに凄さも感じられます。

 

また、選挙結果としては負けたトランプ陣営ではありますが、現在でもトランプ主義を支持している

多くの人々がいるとの報道もあります。国内の人々を取りまとめて国益を高めていくことの

困難さは想像を超えていますね。

 

さらに、アメリカという国が世界において果たすべき役割ということにも目を向けなければばりません。

それぞれの国が自国の利益を考えながら存在している状況で、どうやって国際的な秩序を保ちつつ

全体利益を高めていくかということについてもリーダーシップが求められています。

 

一国、それも大国のリーダーを企業のリーダーに置き換えてみることには無理がありますが、

組織のリーダーという考え方は同じではないかと思います。

 

経営者も企業、組織の成長とともにの目線が変わっていくもので、自社の利益だけでなく

社会的な存在であることの視点が必然的に求められるようになってきます。

 

組織が大きくなっていくということは、色々な考え方の人々が増えていくということです。

その多様性を包含していきつつ、組織としての一体感を如何に維持し高めていくかが

リーダーには求められているのだと。

 

当然、個性の強さも重要な要素であり、リーダーの魅力でもあります。

その意味では、トランプ氏は最高傑作でした・・・

(まあ、直接、影響を受けない人から見るとですが(笑))。