6月は株主総会のシーズンです。

大手企業の不祥事がニュースになり、企業統治(ガバナンス)に

対する意識も年々高まっていて、株主総会は緊張する場面です。

 

3月決算会社にとっては、この時期、既に新年度の第1四半期に

なっていますが、経営陣にとっては株主総会が終わってやっと一安心、

といった気持ちはぬぐえないようです。

 

その株主総会でここ数年、お土産を廃止している企業が増えています。

半数近くの企業が取りやめたのではないでしょうか。

その結果、総会に出席する個人株主が激減したと。

 

確かに、お土産目当てに総会会場を渡り歩く個人株主をよく見かけたものです。

受付で手続きを済ませ、お土産をもらって、ハイ、次!(笑)

お陰で、会社側は会場費、お土産代が減少して大助かりとも。

 

コーポレートガバナンス対応など経営サイドでは新たな取り組みが進んでいますが

個人株主の動きは何とも現実的で分かりやすいもの。

とにかく、リターンに対する意識がはっきりしているということでしょう。

 

企業にとって大株主の影響は大きいだけに対応にも注意を払っていますが

企業の論理に偏らないよう、少数株主の立場もしっかり意識しておく必要があります。

(社外)取締役には常にニュートラルな感覚が求められているということに。

 

世の中はインターネットが普及してバーチャルなことが一般的になっているだけに、

リアルな総会の存在は、ある意味貴重だとも思います。

お土産でなく、情報発信等の企画力で株主を集めることが大事なようです。