先日、『七つの会議』を観ました。

『半沢直樹』『下町ロケット』などでお馴染みの池井戸 潤氏の

小説を映画化したもの。今回は中堅電機メーカーでの不祥事問題がテーマで、野村萬斎氏が熱演していました。

 

最後の場面で、野村萬斎演じるぐうたら万年係長の八角の弁、

「組組織において不正はなくならない!」がすべてでしょうね。

しかし、だから諦めるんではなく、常に意識していくことが大切だと。

 

それにしても、冒頭の会議の場面は日本の会社をうまく表現していますね――。組織の圧力が伝わる典型的なシステムになっていて、組織運営を表現するのに極めて分かりやすい場面です。

 

観終わって、タイトルの『七つの会議』について考えました。

ネットでも色々と意見があるようですが・・・・

 

確かに、会社には各種の会議体があって、組織としての意思決定や伝達、確認等がなされています。

 

今回の映画でも、定例会議に始まり、役員会、御前会議、パワハラ委員会、第三者委員会やその他社外社内のミーティングなど。

会社(組織)運営にとって会議は不可欠な仕組みとなっています。

 

その運営が組織のヒエラルキー構造を強化しているともいえます。そこでタイトルの『七つの』との関係ですが、ふと浮かんだのは、『七つの大罪』という言葉。

 

キリスト教で罪の根源となる次の7つの感情や欲望のことで、

傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰を言う、とあります。

 

なるほど、確かに映画の中にもこれらのものが散りばめられていました(納得)。

 

人間社会をうまく描いていましたね---

またしても池井戸作品、面白かったです。