先日、87歳で亡くなられたユニ・チャームの創業者高原慶一朗さんについて、
その昔、建築資材メーカーであった同社が新たに「女性のための生理用ナプキン」の
製造販売に乗り出してからの状況が出ていました。
当時は日陰の商品で誰もが見向きもせず、疎んじられていた状況であったが、
奮闘していた背景には、女性の社会進出を先取りする気持ちがあったといいます。
その後、「赤ちゃん用の紙おむつ」は育児の負担を減らすこととなり、
「大人用の紙おむつ」への応用で介護する人の負担軽減化の商品へと。
その心は高齢者を寝たきりにさせないとの強い思いがあったと。
必要は発明の母と言われますが、世の中の不便、不快などの
「不」の解消はビジネスにつながるものです。
要は、それら「不」の解消をすることに使命感を感じて取り組む人がどれだけいるかです。
また、その「不」の解消が社会的な意義のある状況をつくり出すことに
どう影響していくかの考察が重要かと思います。
その意味で企業理念というものが生きてくるのでしょう。
今日、企業の社会的貢献が問われているだけに、しっかりと自社の創業理念を
見つめ直し、磨きをかけていく必要がありそうです。