働き方改革に関する話題が多くなっています。
働き過ぎからくる過労死等の問題が大きいですが、
他方で、諸外国に比べ労働生産性が低いこともあります。
また、コンプライアンス意識が浸透していることから
サービス残業の問題に焦点を当てた議論もよく聞かれます。
今後人口減少が大きなテーマであるだけに
会社としても人材不足にどう対応してかが問われています。
この点は、中小企業にとってはさらに深刻だと思います。
コンプラ意識の浸透、高まりは働きやすい環境づくりを進めるうえで
いい影響となっていると思いますが、
個々人の権利意識を変に助長する側面も否めません。
パワハラだと訴えられては大変だと、指導の仕方を意識しすぎて
かえってコミュニケーション不足を生んでしまっているケース。
始業時間前の時間も残業対象時間だということで
始業時間ギリギリでの出社に対してもモノが言えない状況。
働き方改革は労働の生産性を高めることが重要であり、
コンプライアンスにはモラルも含まれることに留意する必要があります。
労働生産性はインプットに対するアウトプットの割合ですから
インプット(投入)をより少なく、アウトプット(成果)をより多くしていく意識を高め、
そのためにどうしていくかを常に考えていく必要があります。
また、コンプライアンスは業務の有効性・効率性との関係で考えていく必要があります。
法律やルールの遵守前に社会人、大人としての倫理観、モラルに基づく行動が求められます。
何事についてもいえることですが、ある側面だけを強調した理解には注意が必要です。