上場企業の場合、市場での株式時価が存在するので企業価値は
発行済株式数の合計として企業時価が簡単に算定できます。
一方、未公開企業の場合は株式に客観的時価が存在しないので厄介です。
一般的に、企業評価というと時価ベースでの純資産額になりますが、
スタートアップの会社については純資産額も資本金ぐらいしかなく、
業績もまだまだなので赤字のところもあり実態評価が難しいものです。
本来、企業の価値(=時価)は将来にどれだけ稼ぐことができるか!?
ということなので、その算定方法はDCF(ディスカウンテッド。キャッシュフロー)が基本
になります。すなわち、将来に稼ぐであろうキャッシュ・フローの総額を現在価値に
割引計算した額をいいますが、この将来予測が難しいので結構ブレが大きいと思われます。
特に、スタートアップ企業ともなると、ほとんど実績がない会社になりますが、
経営者の想い、将来展望が強気なだけに、将来予測の実現可能性をどう見るかが重要となります。
未公開スタートアップ企業で推計企業価値が10億ドル以上のものを
『ユニコーン』というそうですが、このような企業評価額が付くのも
海外の企業はそこそこの実績があるからなのでしょう。
海外では、スタートアップ企業との取引であっても価値を認めると積極的に
活用していくマインドがある点が大きいと思われます。
日本の企業も面白そうな企業が出てきていますが規模的に一桁ほど小さい感じですね。
とは言え、ベンチャー企業が起こってくることは経済的にもプラス効果となるでしょう。
AIやネット関連への取り組みが顕著となっています。
中小企業経営者の高齢化、事業承継が大きな問題になっているだけに、
ベンチャー企業がいい刺激になって次のステージにつながると面白いのですが・・・・。