内部監査は監査役、外部監査人との関係で三様監査の一つになります。
基本は、社長の直轄組織で経営方針の遵守等に関して
会社各部の状況をモニタリングする役割があります。
他の二つの監査は経営組織の外部からの監査で
ガバナンスの視点が強くになりますが、内部監査は言葉の通り
会社内部での監査であることが大きく異なります。
海外では、内部監査部門は会社の各部全般にかかわるだけに、
いわゆる出世の登竜門的な位置づけにあるようですが、
日本ではまだまだその域にはなっていませんね。
むしろ、煙たがれる役で嫌われ役に過ぎないようです。
社内的にもコストセンターと考えられている場合が多く
上場会社にしてもその活用はまだまだの感があるようですから、
未公開企業にとっては・・・・でしょうね。
監査という言葉、イメージがようくないのかもしれません。
上場会社においては、さらなるガバナンス強化の観点から
経営者の監督に活用しようとする動きがあるようです。
確かに、会社内部に精通した(できる)ポジションだけに
外部の役員からすると活用の価値がありそうですが・・・・
確かに、ほんとの大手上場企業には有効かもしれません。
個人的にはむしろ未公開企業、オーナー企業への内部監査の
活用、広がりに期待したいところです。
そのためには、監査意識を強く出すのではなく、
指導、改善機能を働かせ業務の効率化、有効への取り組みを
担った形での導入が重要になるのでしょう。
成長のためには適切なフィードバックが不可欠であり
それは、本来、経営者の仕事なのでしょうが
サポート役の存在があってもいいのではないでしょうか。
いい意味、イメージで『内部監査』業務が理解されていくことを
願っておりますと同時に
私どもの役目であるとも認識しているところです。