平成26年3月19日(水) 晴れ
3月決算会社にとっては今月は期末月で何かと忙しいのではないでしょうか。
とにかく目標達成に向けて最後の一踏ん張り!
朝礼にも力が入っていることでしょう。
決算といえば税金が話題になります(利益が出ていればですが・・・)。
いわゆる節税策に思いを巡らせている会社もあるかと思います。
やり過ぎは問題ですが、やはり税金はちょっとでも少なくしたいもの。
26年度税制改正でも景気回復への環境づくりに
企業が投資・消費へ向かう後押しとなるような背策が打ち出されています。
とにかく、お金が動かないと景気は良くならないですからね。
話は別ですが、中小企業向けの『倒産防止共済制度』というのがありました。
制度趣旨は連鎖倒産防止の貸付金制度ですが、節税用にも使えると。
ウリは、掛け金が全額損金になり、掛け金(800万円限度)は返ってくること。
支払ったら損金になる。後で返ってくる。節税対策にもってこい。
節税対策のためにお金を使う?
悪くはないのでしょうが、何か腑に落ちない感じがします。
企業は『投資と回収』活動を行う組織体です。
だから、お金の使い方が非常に重要になります。
投資にお金を使っていくという感覚が大事で商売の基本となるのでしょう。
税金はコストとも考えられますから、コストを減らす活動は重要です。
しかし、税金は稼いだ利益に対してかかるもので、
利益を生むための支出ではありません。
いわば、利益の分配額なんですね(納得いかない部分もあるでしょうが)。
だから、同じ投資支出をするなら税金が安くなる方法を考えるということは
健全な思考だと思います。
ところが、節税策だけが独り歩きしてしまうと、
企業本来の活動目的から見て???となってしまいます。
所有と経営が一体となっている中小企業でよくみられることですが要注意。
目先の損得勘定で動いてしまうのはづ何でしょうね。
企業のお金の使い方はあくまで『投資』感覚が大事。
ロスにならないように注意したいものです。