平成25年5月9日(木) 晴れ
3月決会社の決算がまとまってきています。
上場企業では決算発表のピークを迎えています。
決算は企業の『成績表』と言われますが・・・
この時期、未公開会社の決算書を見る機会が多く感じることは、
特に中小企業の場合、確かに『成績表』ではあるのでしょうが、
実際は『税金計算書』の意味合いが強いです。
オーナー社長にとっては、会社といえども個人財産の一部。
個人と法人を合わせて一つみたいなところがあります。
感覚的には理解できますので、要は社長の考え方次第となります。
社長にとって税務調査は修正=キャッシュアウトとなるだけに気がかりなものです。
しかし、決算書=税金計算用の集計表との位置づけはもったいないです。
節税はコスト削減として当然のことですが、決算書は成績表であるべきです。
会計は『accounting⇒説明する』ことが本意ですから、
(中期)経営計画に基づいてマネジメントを実行した結果を
月次決算、予算・実績管理で評価していくことになります。
その意味で決算は、マネジメントの実態を適切に反映することが重要となります。
この点では、大企業も中小企業も関係はありません。
決算に対する考え方の違いが会社の品格の差のようでもあります。
あまりキレイごとだけでは会社経営もできないでしょうが、
税務に偏った決算処理はどうかと思いますね。
決算書にも品格があるように感じます。