平成24年5月22日(火) くもり&小雨




今日はスカイツリーの開業日とあって周辺は大混雑の模様。

634メートルの高さとともに内部は随所に匠の技が光っているそうです。

昨日の金環日食に続き、盛り上がる話題となっています。


一方、中小企業にとっては深刻な事態が迫っています。

中小企業にとっての救世主??となった金融円滑化法が

いよいよ来年3月末で打ち切りとなります。


加藤 弘之のブログ-2012052221300000.jpg


ちょっと一息つけた中小零細企業が結構あるようですが、

実態として経営改善がすすんでいるところはほとんどないようで

期限切れとともに倒産に陥る企業が大幅に増えそうです。



金融機関にとって、返済猶予した先でも正常債権の評価のままとなる、

全く都合のいい、麻薬みたいな法律が続くはずがないですよ。

結果的に倒産予備軍を作ってしまっただけでしょう。



もちろん、なかにはしっかりと経営改善を図って蘇った会社もあるでしょう。

大きな違いは経営改善の取り組み方にあるのではないかと思います。

大体の経営改善計画がコスト削減に偏りすぎているように思います。



確かに、放漫経営の結果、資金繰りが厳しくなった部分は大きいでしょうから、

当然、コストの見直しや財務リストラは不可欠です。

しかし、本来の収益力の強化についての取組みができていないです。



まあ、中小零細企業の方の多くは、『そもそも強みなんか無い』

と言われるかもしれませんが、商売を行ってきた以上、

顧客に評価されていた部分があるはず。



にもかかわらず、単に前年比的な売上予測しかないような・・・。

売上が与件になってる感じでしょうか・・・。

ココで稼ぐ、ココを伸ばすといった計画ができないと弱いですね。



円滑化法の期限まであと10ヶ月ほど。

自社の強みをしっかりとつかむことが大事かと思います。

金融機関にしっかり説明ができ、実績を示せる体制作りが急務でしょう。