平成24年1月30日(月) 晴れ
最近、お客様とのやりとりを通じてふと頭に浮かんだのが
『会計プロフェッション』という言葉でした。
ちょっと耳慣れない言葉かもしれません。
以前から何気なく聞いて知っている言葉ではありますが
ちゃんと理解できてはいませんでした。
でも、何かふっと浮き上がってきた言葉なんです。
調べてみますと、『プロフェッション(profession)』は、
『プロフェス(profess)』という単語から生まれたもので、
「神に宣誓する」という意味があるようです。
「社会(公共)の利益に貢献することを神の前に誓う行為」こそが
プロフェスであり、それを行なって初めて社会的に認知された
職業人になれるのだと。
ここから、「公共の利益を守る職務に携わる人々あるいは集団」を
プロフェッションと呼ぶようになったそうです。
ただ、プロフェッションの定義は研究者によって様々なようですが・・・。
プロフェッションが特定の職業領域を意味するに止まらず、
集団としての実体を表しているのに対して、プロフェッショナルは
かかる職業領域における従事者たる個々人を指します。
また、スペシャリストは「一般に一つの対象等に自己の活動を限定している人」
のことで、スペシャリストが同時にプロフェッションであるかとはいえず、
たとえば、餅屋は餅のスペシャリストであるがプロフェッションではない。
そこで、話のはじめに戻りますが、お客様が公認会計士である私どもに
期待していることは、会計の専門家として会計処理問題は当然ですが、
むしろ、企業の健全な成長を望む経営者への適切な助言ではないかと。
会計(accounting)が意図するところは説明責任(accountability)にあります。
そのためには、企業活動全般に関して適切な評価を行う必要がありますので、
公認会計士は正にプロフェッションであるとの認識が重要だと感じています。