平成23年10月8日(土) 晴れ




企業にとって人が重要な財産であることに疑いはありません。

が・・・、同時に最も大きなコスト(固定費)でもあります。

持続的成長には不可欠な要素ですが、停滞期では足かせになってしまいます。



日本企業の強みとといわれてきた終身雇用制度も崩れて

派遣社員などの非正規社員の採用が一般化しており、

人の流動化を支援すべく人材紹介事業会社も多数登場しています。



そこで、最近ちょっと気になる事象があります。

そこそこ人を抱える企業で、欠員の補充を考える場合に

すぐさま人材紹介会社に頼る傾向があるようで・・・。



人材紹介会社に頼めばすぐに何人かの人を紹介してくれますが、

当然に手数料が発生します。

大体、採用決定者の年収の30%程度でしょう。



費用対効果を考えてのことならいいのですが、

実際のところ、人探しが面倒臭いからといったケースが多いようです。

大会社ならともかく、中小企業にとっては手数料負担が大きいはず。



紹介会社からよりも、社員からの紹介の方が確かではないかと思うんですが。

そもそも中小企業にとって、社員が自分の会社に人を引っ張れないことが

問題ではないかと・・・。



企業経営で一番求められているのは『一体感』だといいます。

経営者の想いを如何に社員に伝えて、浸透させていくことができるかです。

人が足りない時に社員の力・人脈で人を引っ張ってこれなくてはねえ・・・。



縁故採用の是非はありますが、中小企業での中途採用となると

話は別ではないかと思います。

人の良しあしなど数回の面接ではつかめません。



ならば、人柄が分っている社員の紹介の方が信頼度が高いのではないかと。

余談ですが、スーパーなどでは社員等の女性がその会社で惣菜などを

買って帰るかどうかが、最も分りやすいその店の評価基準だそうです。



社員が人に誇れる会社づくりが大事だということですね。