平成23年10月6日(木) 晴れ



『辞めたくない。昇進したくもない』―ぶら下がる30代の活性術

『辞めません。でも、責任の大きな仕事は無理です』

といった30代が増えているという記事がありました。


加藤 弘之のブログ-2011100620210000.jpg


受身で仕事はちゃんとこなすが、昇進に関心を持たず、

転職などのリスクも避ける30代社員。

調査会社の調査結果によると、昇進したくない理由は、



『個人的な目的と必ずしも一致しない』

『責任を負いたくない』

といった回答が30~40%を占めるようです。



社員数が100人近くになっている中小中堅企業の経営者は、

正にこのようなことに対する危機感を感じているようです。

30代に限らず社内が停滞していると!



会社がそこそこ成長してくると、社員は大企業との比較でものを考えがちになり、

福利厚生面を充実させる方向での発想になってしまうようです。

仕事そのものの面白みやチャレンジへの意識が希薄になってきているといいます。



ベンチャー意識を求める社長の視点として、なるほど!と思ったのが、

この前の台風接近に際して、社員を早めに帰宅させる措置についてです。

以前、トップの判断が大事だと書いたのですが、今回はちょっと違います。



大企業であれば当然そのような措置をとるだろうが、

我々のようなベンチャー企業は、逆に困っているお客さまがでた場合に備えて

100%バックアップするぐらいの心意気で待機しておくのが当然と思えないと

競争に負けてしまうんだ!と。



非常時に備えて、ヘルメットや非常食を会社で購入することを提案するような

発想が既にぶら下がり思考になっている証拠。

ヘルメットや非常食を買って、会社の価値が上がるのか!?と。



福利厚生に費用をかけるより、成果により賞与として分配したいとも。

もっともっと面白い仕事を企画し、立ち上げていって、会社をデッカクしていこう!

と思っている人間がどれだけいるかだと。



このあたりのことは、マインドの問題で対応が難しいでしょう。

『与えられる』ことから『与える』ことへ発想を変えないといけません。

しかし、このマインドこそがベンチャースピリットなんだと思いますね。