平成23年10月5日(水) 雨
以前、上場会社の非上場化を考えている経営者が多いと書いたことがありますが、
今年1~9月に上場廃止を発表した企業が15社になるといいます。
過去の状況を見ても、2006年以降年間10社以上で推移してきています。
非上場化の方法は、MBO(マネジメントバイアウト)と言われる
経営陣が参加する買収によるのが一般的です。
上場している企業の株式を買い取るわけですから多額の資金が必要になります。
にもかかわらず、非上場化を決断するというのには、特に中堅クラスの企業にとって、
上場を維持することの魅力がなくなったということでしょう。
株価の動向に左右されて経営の舵がとりにくいことや上場維持コストが高いことが問題だと。
金融機関も支援ビジネスとして力を入れているようです。
株式公開支援で動いていた証券会社などが、
打って変わって株式非公開化を支援するんですから・・(笑い)。
オーナー系企業は、やはりオーナーの個性が全てなんでしょう。
この点は、IPOしたからと言って変わりませんね。
ベンチャースピリッツに駆り立てられるんでしょうか・・・。
いずれにしても、上場会社であろうが、未公開会社であるが、
企業が元気であるということは世の中にとっていい事だと思います。
ベンチャー精神を持った経営者がドンドン出て来ることが期待されます。