平成23年5月24日(火)
雨のち晴れ
ソニーが2600億円の赤字だと発表されていました。
東日本大震災の影響で来期の業績予想が下振れしそうなため
繰延税金資産を約3600億円取崩したことによるものだと。
その昔、銀行の決算が大幅に赤字となったときも
繰延税金資産の取り崩しが大きく影響しました。
税金費用の期間負担を適切に財務諸表に反映さる処理ですが怖い項目でもあります。
業績が悪くなると一気に損益に影響しますから
注意しておかないと損益予想が大幅にぶれてしまうことになります。
経営者の方々からも極めて分かりにくいといわれる項目の一つです。
震災の影響で来期予想が厳しくなっている企業が多いと思われます。
繰延税金資産は将来にしっかりと利益が見込める場合に
将来の税金負担を減少できる部分を計上できるもの。
今期の業績のみでなく、将来の業績予想が重要となってきますから
しっかりとした環境分析のもとでの利益計画が必要になります。