平成23年1月10日(月) くもり
成人の日の新聞各紙は、社説で新成人に対する思いを語っています。
未来へ向けての期待を語るのは理解されますが、
今日からは大人なんだから風の語りには違和感がありますね。
確かに、法律的な取り扱いが成年・未成年の区切りを20歳としているので、
20歳を区切りに法律適用面で差があることを明確にしておくことは重要だと思います。
しかし、人間としてのモラル的なことを声高に訴えるのはどうでしょうか。
現在では20歳といっても、ほとんどが学生の身分。
もちろん、既に仕事従事していたり、結婚されて自立されている方もおられますが、
一般的には、経済的に自立できていない人に精神的な自立を求めても無理があるように思いますね。
このあたりは教育面での影響が大きいので議論のあるところでしょうが、
単純に『お祝いする日』ではないような気がします(親の立場からはお祝いなんでしょうが)。
むしろ、何らかの『試練が与えられる日』とするほうがいいような・・・(笑い)。
こんなことを思うようになったのは、歳とった証拠かもしれませんね(笑い)。
ついでに言いますと、よく、結婚式を前にした嫁ぐ娘が両親に感謝の挨拶をしますが、
『成人の日』でも、まずは両親への感謝を伝える日であるべきではと思いますね。
その上で、家長制度はなくなりましたが、
気持ち的には一家を背負う自負心的なことが理解できる日であったらと思います。
20歳は、未来の可能性が大きいだけに人間的なステージアップを期待したいです。