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平成22年12月11日(土) くもり




ノーベル賞授賞の根岸さんと鈴木さんの話題が報道を賑わせています。

ノーベル賞という世界最高の評価を日本人が受けたということは凄いことですが、

個人的には、別の二つの点で大したものだと思っております。



一つは、世界の大舞台でのお二人の堂々とした振る舞いです。

報道で知る限りですが、英語による授賞スピーチや記者会見、

そして晩さん会での出席者の方々との歓談と。


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やはり、若い時の海外留学経験が大きいのかとも思いますが、結局は人間力ですね。

研究の成果が認められることも大きいですが、

日本人が主体的に海外に広く伝えていく姿勢が大きいと思います。



お二人の世界の舞台での堂々とした姿に日本人としての誇りを感じます。

また、後を追う若い世代への大きなモチベーションとなるものと信じています。

そのためには、大きな意味でのコミュニケーション能力が重要となりますね。



そして二つ目は、一事をなすには時間がかかるということです。

根岸さんはスピーチで、『私たちは人生を疑問と探究と実験に捧げました。』

『私にとっては50年来の夢の実現です。』と言われています。


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人間は誰でもが使命を持って生まれてきているといわれます。

その使命を知るというより、悟ることがまず大きな関門でしょう。

そして、その使命を達成することができる人はどれだけいるのでしょうか・・・。



その点で、ノーベル賞授賞者の方々は、使命を悟って、達成された人たちなんでしょうね。

というか、根岸さんのスピーチにあるように、使命を悟るための人生を歩んでいたからこそ

大きな成果が得られたいうほうが正確かもしれません。



使命感を持って『一芸を極める』精神力と

それを『伝える』ための人間力。

やはり人生を通しての探究なんですね。