平成22年11月1日(月) くもり



一日早々、考えさせられるニュースがありました。

1つは、裁判員裁判制度で初めてとなる死刑求刑に対する判決。

もう1つは、メドベージェフ・ロシア大統領の国後島訪問。



裁判員制度は、素人の意見・判断が直接的に被告人の将来を決定付けることになります。

今回の耳かき殺人事件は、死刑か無期懲役かはプロの裁判官でも意見が分かれる事案だったそうです。

結局は、極刑としなければならないほど悪質でない、ということになったようですが。



情実に頼るなら単なる『目には目を・・・』の報復制度になってしまいますが、

事実を冷静に見つめすぎると時間の経過とともに被害者サイドにとっては不本意な結果となるもの。

事実と情実のバランスを如何に図って、罪と罰との合理性を確保していくかが難しいところです。



どのような判決であったとしても亡くなった人は戻ってこないのですが、

最終的には、被害者サイドに心の寛容を求めることになるのが

発展国、知的社会のありようなのでしょうか・・・・。




そして、領土問題です。

中国との尖閣諸島問題がきっかけとなったかのように

今日、ロシア・メドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問したとか。


加藤 弘之のブログ-2010110207230000.jpg


海に囲まれた日本としては、

国境問題への取り組みが不慣れなんでしょうか。

自国の領土ということへの執着が弱いのかもしれません(反論があるかもしれませんが・・)。



戦後の日本は、戦争への反省として憲法で戦争放棄を宣言していることで

武力に対する嫌悪感が強すぎるのではと感じます。

武力行使を勧めるつもりは全くありませんが、気概までもなくしては大変です。



国益に関する教育の問題もあるかもしれません。

愛国心教育が必要ですよ(決して右翼じゃありませんよ(笑い))。

このような問題に一個人として、どう関わっていけばいいんでしょうか・・・・。