平成22年5月19日(水) 雨



宮崎県で発生した家畜伝染病・口蹄疫の拡大が泊まらないようです。

人体への影響はないようですが、ウイルスの感染力が強いため、

感染していない家畜への被害を避けるためには殺処分しかないようです。



『宮崎牛』ブランドを支える種牛も殺処分の対象になっているようで大きなダメージが予想されます。

『伝説の種牛』とよばれている『安平(やすひら)』も含まれていることが話題になっています。

現在、人間でいうと約100歳に当たる21歳で、種牛としては引退して余生を送っているのだとか。



安平の精液から人工授精で生み出された子牛は約20万頭で、現在も精液は冷凍保管されており、

本来は引退とともに処分されるのが、その貢献度から最後まで飼育が続けられていたのだそうです。

『宮崎ブランド』を支えた宝なんですね。



種牛関連で、ヒンシュクものですがバカな小咄を一つ紹介しま~す。

世界種付け牛品評会に出席されたある国のエライお方の話です。

妃殿下が会場に花輪をつけた、ひときわ大きく強そうな黒い牛を見つけて・・・



妃殿下 「あの牛はどうして花輪をつけているのですか?」

付き人 「あれは品評会で優勝した種牛です」

妃殿下 「種牛とはどんな牛ですか?」



付き人 「種牛とは雌牛に立派な子牛を産ませるために種付けをする雄牛で、1日に10回も種付けをします」

妃殿下 「えっ、1日に10回もするのですか? それを殿下に教えてあげてください」

付き人 「あの種牛は1日に10回も種付けをしますと、妃殿下からお伝えするように言われてきました」



殿 下 「相手は10回とも同じ牛ですか?」

付き人 「いいえ、それは違った牛です」

殿 下 「では、そのことを妃殿下に話してあげなさい」



以上、米原万理さんの小咄からでした。



宮崎県の畜産業の方々にとっては死活問題

一日も早く感染が食い止められることを祈るばかりです。