日本人選手をみてきて | スペイン・サッカー珍道中

日本人選手をみてきて

先日、GAがスペイン遠征を終えましたが、メンバーの1人がそのまま単身でラージョに残った。

若干14歳の少年が約2ヶ月間もスペインで生活するのはかなり強い気持がなければやっていけないです。

ナオはスペイン来た時は内気で大人しい感じだったけど、既にスペイン生活が1ヶ月過ぎ徐々に成長している。

それがサッカーのプレーに反映されるから面白い。

成長すると言っても直ぐに技術が身に付くわけではなく、戦える選手に変身していくのである。

日本人選手は基本的にテクニックがあるといわれるが、静技術であり動技術ではない。

つまり対面でのパス練習やトラップ、コーンを置いてのドリブルは上手いが、試合になると何故かそれが活かされない。

それは真剣勝負をしていないから。

例え技術があっても、防具付けて竹刀で戦う侍と、命をかけて真剣で斬り合う侍は、勝つ事に重きを置く後者の方が圧倒的に使える技術を身につけていく。

今の日本人選手は余分な静技術が多いが為に、本当に自分に必要な動技術を磨けていない。

よって、内容は勝っていながら試合に負ける事が多い。

また勝てない一つの要因として闘争心がない。

勿論試合するには全員が勝ちたいに決まっている。

闘争心とは小さな勝ちにも拘る事である。

試合を観ていて闘争心が勝っているか、負けているかをすぐに判断できる場面がある。

それは空中戦の競り合い。

自分は身長が低いからヘディング負けても仕方ない、または中盤で相手に競り負けても正確に繋がるわけでなく、ルーズボールになるから一応競り合う振りだけで大丈夫。

ドリブル1対1で負けたら怒られる場面はあるが、空中戦で競り負けて怒られるシーンは余り聞かない。

実はこの考え方一つの積み重ねが大きなピンチ、失点に繋がる。

序盤の(大したことない競り合い)、身長差がある競り合いでも、勝つ気で真剣にやる選手は試合に勝つ選手の一員としては絶対に必要である。

どんな場面でも相手に勝つ闘争心、ここに拘る選手は必ず伸びるし、そういう選手がいるチームは本当に強い。

それは余分な技術修得に時間を割かず、勝つ為の技術のみに時間を注ぐからである。

ただ間違えてはいけないのが、静技術は勿論必要だし、基礎がなければ奪ったボールを直ぐに奪われてしまうし、ゴールできない。

よって、勝ちに拘る闘争心があって、静•動技術が研磨され、試合で使える様になる。






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